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剣侠江戸紫 (1954/日)

製作	竹中美弘 / 野坂和馬
監督	並木鏡太郎
脚本	三村伸太郎
撮影	河崎喜久三
美術	進藤誠吾
音楽	高橋半
出演	大谷友右衛門 / 嵐寛寿郎 / 大河内伝次郎 / 徳大寺伸 / 小笠原弘 / 寺島貢 / 瀬川路三郎 / 杉山昌三九 / 戸上城太郎 / 沢田清 / 沢村国太郎 / 鳥羽陽之助 / 小林重四郎 / 冬木京三 / 高松政雄 / 富田仲次郎 / 江川宇礼雄 / 阿部九洲男 / 長谷川裕見子 / 山根寿子 / 津路清子 / 荒木忍 / 目黒祐樹

あらすじ

本庄助太夫の仇として若武者・白井権八（大谷友右衛門）を付け狙う息子達に、彼は武士の面体を傷つけた父親への報いと申し立てた。その場を切り抜けた権八は、夜の街道で盗賊団に襲われるも、町奴を束ねる幡随院長兵衛（大河内伝次郎）に救われ、彼の家に匿ってもらう。その頃本田家の槍行列を前に、旗本・水野十郎左衛門（嵐寛寿郎）は跨った馬で奴達を蹴散らし、侍達の溜飲を下げていた。本田家に恩がある長兵衛は、奴達が喧嘩を買おうとするのを固く戒め続けた。彼は江戸の秩序を奴と旗本の混戦で乱したくなかったのだ。一方権八は、花魁・小紫（山根寿子）を見初め、彼女と深い仲になってゆく。〔113分/モノクロ/スタンダード〕 (水那岐)

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★4

大谷友右衛門の美青年ぶりも捨て難いが、何と言ってもアラカンの色悪ぶりに陶然となる。旗本や四天王の絵に描いたような間抜け振りとのコントラストは古風過ぎるが、スター映画としては大河内伝次郎も含めて見せ場を充分にわきまえた、映画職人ぶりに粋を見る。これが大衆時代劇映画だ。 (水那岐)

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