★5 | 山崎努の力と諦念を持ち合わせたナレーション、そして岩代太郎の品格ある音楽。カムイが恨みを燃え立たせ、そしてそれを爆発させるに至る展開はベタでも、これはかつて日本にもあった「虐げられた者の時代劇」の見事な復活であり、これを支持せずしてコミック映画化にもはや明日はない。 [review] (水那岐) | [投票(7)] |
★5 | 削ぎに削ぎ、研ぎ澄まされた幾つものエピソードが織り込まれた丁寧な脚本と効果的なナレーションは原作を知らずともその世界観に観客を誘う。躍動するワイヤーアクションとそれを追う今までに観たことがないようなカメラワークは既に芸術の域。崔監督が織り成す残酷と美の共存を観た! [review] (IN4MATION) | [投票] |
★5 | 今や大御所崔洋一のパワー溢れる力作です。 [review] (chokobo) | [投票] |
★4 | ああ、この監督は『血と骨』を撮ったんだったと途中で思い出す。「忍者」を「在日」へと置き換えてみると、一気に血生臭いリアルになる。粗の多い娯楽要素満載ながら、イデオロギッシュな後味が残る良作。091003 [review] (しど) | [投票(5)] |
★4 | 良く出来ている。特に松山ケンイチの存在感の無さは絶妙。漁村などで村人の集団の後ろの方にいるとどこにいるのか分からなくなるほど。己の存在を隠し続ける「抜け忍」にこれほど大事な特性はあるまい。 [review] (シーチキン) | [投票(5)] |
★4 | こまかい不満は差し引いても、少なくとも個人的には原作に対する敬意と、ある種の思い入れは感じられたのでこの点数。首が飛び手足が引きちぎれる、容赦の無い無慈悲な殺戮がなければカムイを語ることは決してできない。 [review] (くたー) | [投票(5)] |
★4 | 被虐者VS加虐者という構図ではなく同恨相食む無常に収斂させた白土イズムを押さえた脚本。殺陣も打撃と関節技を取り入れ納得性があり魅せられた。CGは『ワタリ』的原色配置は買うが「飛翔」の描写の細部が甘いなあ。新たなベンチマークとは思うが。 (けにろん) | [投票(5)] |
★4 | TVアニメ版を心震わせて見たことのない連中が制作したと思われる本作。思い入れを感じさせない雑な部分は目立つが、出演者それぞれに光る部分があった。 大後寿々花が秀逸。伊藤英明も熱演。 [review] (サイモン64) | [投票(4)] |
★4 | 色々アラを言えば出てきますけど、こんなのを題材に出来るのは今の日本ではこの監督くらいでしょう。心の中では全肯定。 [review] (甘崎庵) | [投票(1)] |
★4 | 疾走する松山ケンイチは本当に忍者のよう。それっぽい走り方をしている。 [review] (パピヨン) | [投票] |
★4 | マンガを見てみたくなるつくりでした。大後寿々花は、声に力があるなぁ。すげぇ子役?だ。 (ぱちーの) | [投票] |
★3 | この映画化の表現に於いて何が最も大切なのか、という事が問題。☆3.6点。 [review] (死ぬまでシネマ) | [投票(5)] |
★3 | 「逃げ、追い続ける」ことの視覚的象徴として、ぎりぎりのところでリアルな肉体感覚を残しながらの、文字通り走るカムイと追忍の「身体」の疾走ぶりがスリリングで好い。一方、その結果として逃げる者の心に巣くったという「猜疑心」の方は一向に伝わってこない。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★3 | 技術によって表現の制約からの解放されたのならば、静物であれ動物であれ、ほんらい省略すべき運動の過程をすべて押さえたいとする貪欲さが、話の生真面目な調子から浮いているように見える。 [review] (disjunctive) | [投票(2)] |
★3 | 正直、崔洋一監督作であるがゆえの失望のほうが大きい。 [review] (ナム太郎) | [投票(2)] |
★3 | 驚くほどよくまとまった脚本。驚くようなCG・特撮の見せ方。びっくりした。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(1)] |
★3 | 演出とアイデアに冴えがないと、こういう作品はツライ。 (HAL9000) | [投票] |
★3 | CGにしろ映画の間にしろいろいろと欠点はありますが、まあ妥協できるレベルにまで成立させた崔監督はさすがか。松山ケンイチはカムイに見えました。 (minus-zero) | [投票] |
★3 | やっぱり時代劇にCGは要らない。せめてさりげなく使ってほしい。 (takasi) | [投票] |
★3 | 小林薫、いい役者ですね。ワイヤーアクションは相変わらず低レベルなことこの上ないけど、意外に気にならず。72/100 (たろ) | [投票] |
★2 | 台詞や画で納得・理解させるべき所までご丁寧に語ってくれるナレーションの鬱陶しさや、画から重量感も質感も奪い去るCGの酷さ、入浴剤を入れた風呂の湯かと思わせるほど青い海、等々、画面を信じる気持ちが失せる演出の連続。 [review] (煽尼采) | [投票(2)] |
★2 | 前段が省かれたこの映画を見る限りでは、命を賭してまで抜け忍になる理由が説得的でない。忍のままのほうがよかったじゃんと思える。代わりのつもりか、でもほのぼのは不要。岩代太郎もよしてほしい。致命的は「夜」と「海」の画面の正視に堪えないこと。肉体の損壊(とりわけ貫通。鮫含む)へのこだわりは了解した。 (3819695) | [投票(1)] |