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パンズ・ラビリンス (2006/メキシコスペイン)

El Laberinto del fauno
Pan's Labyrinth

[Drama/Fantasy/Thriller]
製作ギレルモ・デル・トロ / アルフォンソ・キュアロン
監督ギレルモ・デル・トロ
脚本ギレルモ・デル・トロ
撮影ギレルモ・ナバロ
美術エウヘニオ・カバイェーロ
音楽ハビエル・ナバレッテ
衣装ララ・ウエテ
出演イバナ・バケロ / セルジ・ロペス / マリベル・ベルドゥー / ダグ・ジョーンズ / アリアドナ・ヒル / アレックス・アングロ
あらすじ1944年、スペイン内戦で父を亡くしたオフェリアイパナ・バケロの母カルメンアリアドナ・ヒルはフランコ軍のビダル大尉セルジ・ロペスと再婚。ビダルは自らの側で子を産ませるため、身重なカルメンをレジスタンスと激しい戦闘が続く山奥へ強引に呼び寄せる。おとぎ話が好きなオフェリアは嫌がったが母と一緒に連れて来られる。そこでオフェリアは不思議な虫に誘われ森にある古い迷宮に入り込み、迷宮の守護神パン<牧神>ダグ・ジョーンズと出会う。パンは、オフェリアこそ数百年前にいなくなった地下の魔法の王国の王女に違いない、それを証明するため満月までに三つの試練を乗り越えよと語る。 (シーチキン)[投票]
Comments
全71 コメント>> 更新順 採点順 投票数順
★5「ファンタジーは現実と戦う力」という言葉を思い出す。 [review] (かるめら)[投票(12)]
★5暗い現実に人が本当に絶望した時に夢見るファンタジーとは、こういうものなのかもしれない。 [review] (シーチキン)[投票(7)]
★5傑作。純粋なファンタジーであると同時に気持ち悪さと痛さの感覚が共存する、複雑さというか重層性が一筋縄ではいかない面白さだ。 [review] (ゑぎ)[投票(4)]
★5寓話を紡ぐというのは本来こういうことなのかということをイヤというほど実感させられる。 [review] (BRAVO30000W!)[投票(3)]
★5ファンタジー部分も勿論素晴らしいが、現実世界の緊張感にハラハラしっぱなしだった。 [review] (青山実花)[投票(2)]
★4普通エンドロールは下から上に文字が上がっていきますよね。この映画ももちろんそうでしたが、私は途中から文字が上に動いているんじゃなくて映画館そのものが底に沈んでいくような錯覚を覚えました。 [review] (づん)[投票(9)]
★4われわれ「人間の世界」など一顧だにしない世界のありようを思わせる、という意味で大人のファンタジー。 [review] (おーい粗茶)[投票(8)]
★4絶対的な破滅と引き換えに成就する、儚い夢のようなフェアリー・テイル。ここは「ゲルニカ」の地平を超えた内戦末期のスペインであり、平穏に肩まで漬かった戦勝国(はっきり言えばアメリカ)のような棄てるほどの幸福に満ち溢れた国ではない。流行の激甘ファンタジー映画が束になっても拮抗し得ない重い感興を、この黒い神話は持つ。 (水那岐)[投票(8)]
★4画面は保守的。要するに、画面上の何を見ればよいか画面自体が指定しているということ。云い換えれば、ひとつの画面ではひとつのことしか起こっていないということ。しかし、優れたアクション演出、CGと実写の違和を減ずるように設計された照明、容赦のない語りはそれを補って余りある。 [review] (3819695)[投票(7)]
★4「真・『トトロ』」のような趣さえある。地上と地下、生と死、光と闇、安息と苦痛といったあらゆる境界線上、つまり「世界の中心」で振り子のように揺れつつ爪先立ちする物語。その「危うさ」が現実と幻想を巻き込む「迷宮」というモチーフと相即不離で、重層性の見応えが半端ない。「危うさ」こそ世界と思うが、人の親になった今は傾き迷わないように支えることが責務だと、暗鬱な展開と裏腹に背筋が伸びた。演出も切れ味鋭い。 (DSCH)[投票(5)]
★4現実世界に居場所を見つけられない者が、物語世界に身の置き所を求めるのは、子供であろうが大人だろうが同じだ。ただ子供は非力だ。現実、すなわち大人が作り出した世界が暴走したとき、子供はその力に抗いきれず、知らず知らずのうちに枠の外へ追いやられる。 [review] (ぽんしゅう)[投票(5)]
★4少女の母への想いが醒めて見えるほどに退いた視座を保持している。過度にサディスティックな義父や偏執的にグロテスクな迷宮に対しても同様に均質な距離を感じ、逆説的に構造の歪さを増幅する。ラストの違和感も確信犯だろう。 (けにろん)[投票(5)]
★4オーソドックスな演出がこの映画のどっしり感を与えている。さらに濃密な映像、CGの美しさ、面白さがこの映画が秀作であることを教えてくれる。 [review] (セント)[投票(5)]
★4コマーシャリズムとは乖離した内容であり、平和ボケした社会では決して生まれない幻想。これ以上「必然」という言葉がつけられないほど、ファンタジーを生み出さざるを得なかった状況下、観ていて胸が痛くなる夢。この監督、よっぽど真面目なんだろうなと感じさせてくれる。 (tkcrows)[投票(4)]
★4現実世界の対極に位置するのが夢想世界。けれどもファンタジーというのは必ずしも、現実に背を向け、現実から遠ざかるためのものではない。思えば、ファンタジーの主人公だって、いつも何かと戦っていたじゃないか。 [review] (JKF)[投票(4)]
★4苦痛に満ちた世界の傍らに寄り添う、グロテスクなファンタジー。現実と乖離するのではなく、あくまで現実世界の一側面を写し出す鏡として成り立つのが、ファンタジー(お伽話)本来のあるべき姿なのではないだろうか。 [review] (くたー)[投票(3)]
★3感動的なのは、少女の空想とも、実在の地下世界ともつかぬ異界が、単に過酷な現実からの逃避先として描かれてはおらず、むしろ現実社会に於いては「子供」は免除されている闘いを、異界に於いては少女自らが主体となって行なっているところにある。 [review] (煽尼采)[投票(6)]
★3重ければ現実か。暗ければ真実か。甘くなければ高尚か。大人向けなら満足か。目が離せない面白さだが、これは度を越した反則試合。作家は子供に見せるなど考えていない。何故なら自分が子供だからだ。童話の無垢を何の咀嚼もなく大人の残酷に当て込もうという衝動は、良くも悪くも幼児性なのだ。 (kiona)[投票(2)]
★3 ヴィダル大尉(セルジ・ロペス)のひげそりが見事で、この豊饒な情報量を超えるものが作中に現れない。彼は、トロのマンガ的想像力を引き立てるどころか、マンガであることの根本的な貧困を知らしめてしまう。 [review] (disjunctive)[投票(1)]
★3よくできてるんだけど暗いですねえ、幻想も現実も等しく暗い。グロくてもいいんですよ。グロくなくてもいいんです。魅力的な細部はたくさんあるのに、パッと世界がはじけて映画に火が灯るような瞬間がとうとう訪れない。それが問題なんだと思う。 (ペンクロフ)[投票(1)]
★3創る人間の自由だが、私はこういう映画にはして欲しくなかった。☆2.8点。 [review] (死ぬまでシネマ)[投票(1)]
★2子どもに見せられない、子ども向け映画(レビューはラストに言及) [review] (グラント・リー・バッファロー)[投票(3)]
★1グロいというか・・・挫折しました。 (あちこ)[投票(1)]
Ratings
5点33人****************.
4点77人**************************************.
3点32人****************
2点4人**
1点3人*.
149人平均 ★3.9(* = 2)

[この映画が好きな人]

POV
● 監督たちの主として映画に対する発言集  (いくけん)[投票(18)]2018 BBCが選ぶ21世紀最高の100本 (けにろん)[投票(8)]
ネタバレ注意:誰も書かなかったPOV(たぶん) (中世・日根野荘園)[投票]
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