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大阪の宿 (1954/日)
[Drama]
製作 | 篠勝三 / 岡本良介 |
監督 | 五所平之助 |
脚本 | 八住利雄 / 五所平之助 |
原作 | 水上滝太郎 |
撮影 | 小原譲治 |
美術 | 松山崇 |
音楽 | 芥川也寸志 |
出演 | 佐野周二 / 乙羽信子 / 水戸光子 / 川崎弘子 / 左幸子 / 安西郷子 / 三好栄子 / 田中春男 |
あらすじ | 保険会社に勤める三田(佐野周二)は上役を殴って大阪へ飛ばされてくる。ひょんなことから、西土佐堀の「すいげっちょ」こと酔月荘に下宿することになる。古ぼけた旅館である。元芸者の老女将は誇り高く、「うちはパンパン宿とは違いまっせ!」が口癖だ。三人の女中たち、ヒモのような夫に貢ぐおりか(水戸光子)、戦争未亡人のおつぎ(川崎弘子)、男狂いのお米(左幸子)、が面倒をみてくれる。女将の兄の「おっさん」(藤原釜足)。そして、三田に惚れている酒乱気味の芸者「うわばみ」(乙羽信子)。彼らとの交友は憂鬱な日々を送る三田を慰める。結局のところ、誰もが決して幸せではないのだ…。[白黒122分] (淑) | [投票] |
やはり、五所にはハズレが少ない。これも、めちゃくちゃ面白い、という出来ではないが、緻密に構築されており、見ごたえは十分だ。例えば、屋内シーンで、こゝぞ、という時にアクション繋ぎをする。 [review] (ゑぎ) | [投票] | |
シネスケ唯一の重複登録で有名。作劇にいろいろ違和感はあるがラストが余りに美しいので全て帳消しになる。川崎弘子と水戸光子が素晴らしい。私的ベストショットは多々良純の宴会芸披露と左幸子のウィンク。 [review] (寒山拾得) | [投票] | |
下積みの人々の諦めと忍従。サラリーマンの愚劣と悲哀。彼らの憂鬱とともに土佐堀川は流れる…。護岸が人と川面を隔てる以前には、人は笑って人生と和解するすべを知っていた。 (淑) | [投票] | |
堅物の勤め人佐野周二と芸者の乙羽信子の関係性を、住む世界が違う故の男女間の友情であると決め打ちしているのが斬新。佐野は意識してはいまいが、それは親友と呼んでも差し支えないほど掛け替えのないものだ。また、旅館の女中らを巡る群像劇としても見ごたえがある。 (shiono) | [投票] | |
芸術作品という訳でも、娯楽作品という訳でも無い中途半端な作品。面白くも、詰まらなくも無い。乙羽信子、三好栄子が好演。['05.12.18京都文化博物館] (直人) | [投票] |
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