★5 | 上映時間の殆ど9割はトーンを抑え、被爆の光景や火災シーン(正確にはその直前の滝沢修の演技)を近接撮影や全編通じて唯一の手持ちキャメラ撮影でトーンを上げる。声高さを排除し静謐さを基調として人物の強い感情を浮上させる手綱捌きが優れている。 [review] (ジェリー) | [投票(1)] |
★5 | 乙羽信子の美しさに息を呑む。彼女の母性に満ちた顔が美しく見えるのは、若さ故なのか、広島の翳故なのか…。 [review] (死ぬまでシネマ) | [投票(1)] |
★4 | 原爆投下からたった7年、瓦礫とスラムの残る広島ロケはほとんどドキュメンタリーで圧倒される。終戦後に素早く生活を立て直せた者と、ピカ喰らって苦しみ続ける極貧の者とが市井に混在した時代。 [review] (ペンクロフ) | [投票(2)] |
★4 | 55年も前の映画であることをまず今初めてこの映画を見る観客としては構える必要があると思う。原爆そのものを世界に知らしめる必要もあったのだろうし、 [review] (セント) | [投票(2)] |
★4 | 新藤兼人の怒りと苦悩。広島出身者として、インディペンデント開拓者として、2つの苦悩が垣間見える。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(1)] |
★4 | 被爆後、7年を経てもなおあまたの瓦礫を残す広島の姿を、劇映画の背景としてキャメラに納めるということ自体が映画史上において極めて貴重な行為だ。さらに、あの惨劇のなか「生き残った者は何をなすべきか」という新藤兼人の思考もまた、極めて真摯である。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★4 | 残された子供達の無邪気さが希望であると同時に広島の悲惨さを静かにに訴えている。「原爆許すまじ・・・!!」 (RED DANCER) | [投票] |
★3 | 乙羽信子は不幸に押し潰されてゆく人々の前で、一歩上の段に立っているように見える。 [review] (水那岐) | [投票(2)] |
★3 | これは倫理作品なのだろうか、記録映画なのだろうか。戦後民主主義イデオロギーむんむん。 (氷野晴郎) | [投票] |
★3 | 静かで淡々としているが、女教師の眼を通して新藤兼人の戦争への恨みが伝わる。乙羽信子が若くてカワイイし、「百万ドルのえくぼ」も眩しい。民芸の俳優が多数出演している為、やはり演技が舞台っぽいが、被爆した老人役の滝沢修が圧巻。['04.9.5DVD] (直人) | [投票] |