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パンドラの箱 (1929/独)
Die Büchse der PandoraPandora's Box
[Drama]
製作 | シーモア・ネベンザル |
監督 | ゲオルク・ヴィルヘルム・パプスト |
脚本 | ヨーゼフ・フライスラー / ラディスラオ・バホダ |
原作 | フランク・ヴェデキント |
撮影 | ギュンター・クランプフ |
美術 | アンドレイ・アンドレイエフ / ゴットリープ・ヘシュ |
出演 | ルイーズ・ブルックス / フリッツ・コートナー / フランツ・レデラー / カール・ゲーツ / グスタフ・ディーズル |
あらすじ | 孤児で場末のダンサー・ルル(ルイーズ・ブルックス)は、愛人だった新聞社主幹シェーン(フリッツ・コートナー)を手玉にとり名家の令嬢との婚約を破棄させて妻の座に収まってしまう。ところが、夫婦の周りには養父(カール・ゲーツ)ら怪しげな男たちが付きまとい、奔放なルルは夫の息子で秘書の好男子アルヴァ(フリッツ・レデラー)を誘惑し始める。耐えられなくなった夫はルルにある要求を突きつけるのだった。裏切り。殺人。裁判。逃亡。ひとりの女の流転とともの堕ちていくいく者たちの姿を描く物語。ハリウッドからルイズ・ブルックスをドイツに招聘して撮られたゲオルク・ヴィルヘルム・パプスト監督作。(白黒/サイレント/132分) (ぽんしゅう) | [投票] |
数多の男に貢がれようが、堕ちて食いモノにされようが、ルルはどこまでもルルでしか在りえない。少女と娼婦が矛盾なく同居するその強烈な個性が、ルイーズ・ブルックスが発散する奔放なオーラと同調する時、演技という枠を越えて伝説となる。 [review] (くたー) | [投票(2)] | |
本作も無声映画の到達点と云いたくなる素晴らしさだ。聖悪併せ持ったイコンとしてのルイーズ・ブルックスはもう映画の神の計らいとしか思えない。のみならず全編力のこもった画面の連続であり、アップカットの挿入も適切。こゝぞという際のトラック移動のカットも実に見事。ラスト近くのナイフの表現も神懸っている。 (ゑぎ) | [投票] | |
もっとルイーズ・ブルックスに焦点を絞ればよいものを、あっちこっちと話の運びが散漫で、せっかく米国から招聘した彼女の良さが引き出しきれていない歯がゆさが残る。例えば同時代のF・W・ムルナウ演出に比べて葛藤や危機に対する厳しさが足りない気がした。 (ぽんしゅう) | [投票] | |
パプスト監督に特有の、無茶で無粋な語り口と、ワビもサビも感じさせない演出が、逆に観客の目をルルに釘付けにしたと云う、世にも皮肉な代表作。ルイーズ・ブルックスは類稀なる個性だ。彼女の独逸映画が二本しか作られなかったことこそが悲劇である。 (町田) | [投票] | |
パッケージのあらすじを読んで、内容はわかっていたはずなのにまったくまったく内容が理解できなかった奇怪な映画。印象度極薄。 (24) | [投票] |
Ratings
2人 | ||
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計 | 8人 | 平均 | (* = 1)
POV
映画の教科書〜サイレント再考 (くたー) | [投票(22)] | 蓮實重彥ベスト141 (寒山拾得) | [投票(5)] |
ドイツ映画史と映画で観るドイツ史 (町田) | [投票(5)] |
Links
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