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その夜の妻 (1930/)

That Night's Wife

[Drama]
監督小津安二郎
脚本野田高梧
原作オスカー・シスゴール
撮影茂原英雄
美術脇田世根一
衣装斎藤紅
出演岡田時彦 / 八雲恵美子 / 市村美津子 / 山本冬郷 / 斎藤達雄 / 笠智衆
あらすじ病気の娘の治療費のために強盗を働いてしまった橋爪(岡田時彦)は、タクシーで妻のまゆみ(八雲恵美子)と娘(市村美津子)が待つ家へ逃げかえった。これで娘を医者に見せることができると安堵したのもつかのま、刑事の香川(山本冬郷)がすぐに訪ねてきた。夫は不在だと告げるまゆみに、香川はいっこうに耳を貸そうとしない。それもそのはず、先ほど橋爪を家まで送り届けたタクシーの運転手こそが変装した刑事の香川だったのだ。病気の娘を抱えた夫婦と刑事の息詰まる駆け引きが、その夜密室のなかで繰り広げられる。原作はアメリカの作家オスカー・シスゴールの「九時から九時まで」。 (67分/モノクロ/サイレント) (ぽんしゅう)[投票]
Comments
全11 コメント>> 更新順 採点順 投票数順
★5なめらかな美しさを湛えた、現存する小津作品の中では最初の傑作。小津はこの時点ですでに世界最高の映画作家と呼ばれるに足るポテンシャルを見せている。 [review] (3819695)[投票(3)]
★4無機質で剣呑なエンプティショット連発の最初の秀作。このスリラーからはじめて、オヅは別のジャンルにサスペンスを持ち込み続けた。 [review] (寒山拾得)[投票(3)]
★4導入部には小津らしからぬ動的なサスペンス。外国映画風でもある。単純なストーリーに感情移入が容易ですこぶる面白い。素晴らしい短編小説を読んでいる感が強い。秀作。 (セント)[投票(1)]
★4この時期の小津は、カメラワークでは移動撮影の演出家だ。また、ローアングルの志向性は多少感じることもできるが、屋内シーンにおけるこのレベルのローアングルは、至極当り前のものだ。 [review] (ゑぎ)[投票]
★4闇の石造りの市街の逃亡劇から、いっきょに洋風の密室劇へ。これが日本映画かと思うバタ臭さ。モダニスト小津安二郎の最高作。 (ジェリー)[投票]
★3小津もこんな映画作ってたんだ〜。やってみたかったんだろうな。楽しんで作ったのがよく伝わる。役者の顔が良い。岡田時彦の現代的な目を引くルックス、八雲恵美子はハッとするほどの美人だし、刑事役山本冬郷の味のある顔も。 (緑雨)[投票(2)]
★3山本冬郷の外面と内面のギャップがいい。ズームイン&アウトの使い方が興味深い。 (TOMIMORI)[投票]
★3あーここにも小津の構図が・・・部屋の中に嫌に英語が目に付くのが気になる。細部へのこだわり? (guriguri)[投票]
★3小津流和魂洋才として気合を感じた。そして数年後の『非常線の女』よりもいい出来。でも、これも和魂の部分がちょっと足引っ張ってるか。悩ましい。 (coma)[投票]
★3いかにショットを積み重ね、ワンショットの中の被写体の重層感を演出しても無音の壁は厚かった。岡田時彦の「軟」と山本冬郷の「剛」、そして八雲恵美子の「優」のキャラクターが素晴らしいだけにもう一息の映画的パッションが欲しかった。 (ぽんしゅう)[投票]
★3モノクロ無声の画面に緊張感はあるものの、この今一歩感は小津の志向がラング的なものよりスタンバーグ的なものにあるからだろう。造形的な面白味は希薄。寧ろ時を経て驚愕させられるのは岡田の圧倒的2枚目振り。神懸かりかとさえ思わせた。 (けにろん)[投票]
Ratings
5点1人*
4点11人***********
3点12人************
2点0人
1点0人
24人平均 ★3.5(* = 1)

[この映画が好きな人]

POV
わたしの愛した丸顔女優たち (寒山拾得)[投票(6)]
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