★4 | 全編ワンカット、さらに全編主観ショットとする、という企ては確かに不適切な選択だったのだろう。またこれらが喧伝され過ぎたことが見る者にとっては不幸だったとも思う。この映画が途切れないカメラアイの制約から解放されていればどれほど良くなったかと誰もが思ってしまうのは当然だ。 [review] (ゑぎ) | [投票(3)] |
★4 | 最上級の美術と衣裳に眼福を覚えるもやはり最大の驚愕は肌理細かに凝った照明が九〇分超ワンカットの全瞬間に持続していることでまったく気の遠くなる労働量に支えられた映画だと云えるがダンスシーンおよびその舞踏会終了後の帰途の画面は人物の「量」の一点を見ても空前の造型でまさに圧倒圧巻の傑作。 (3819695) | [投票] |
★4 | 駆け足であろうと何であろうとエルミタージュが見れた。なんという贅沢だ。主人公と回廊を共に歩んだ時間は至福の時間だった。 (KEI) | [投票] |
★4 | ロシアの華やかな歴史の中心はまさしくここだったのだよと言わんばかりに、何枚ものどこでもドア(移動するのは空間じゃなくて時間だけど)をくぐって連なる96分間。原題の「ロシアの箱舟」の方がより感動的だし監督の意図がよりわかりやすい。 (tomcot) | [投票] |
★3 | 空間と時間を強引に捻じ曲げ繋ぎ合わせる姿勢に新たな映画表現の可能性を確かに観た。ソクーロフの野心漲る圧巻の傑作。 (赤い戦車) | [投票(1)] |
★3 | 全編ワンカットというのは確かに凄い。凄いけれども目が回る。映像が豪華であれば尚更。人間は瞬きをする。不必要なものは見ない。切れ目がないというのは不必要な場面もあるということ。それを観ることを強要されてしまう。お陰で全体の流れがわかりにくくなった。 (熱田海之) | [投票(1)] |
★3 | テクノロジーによって失われるもの─アウラ、静寂、そして映画そのもの。 [review] (鏡) | [投票(1)] |
★3 | 長回しは大好きなはずなんだが、これはどうもしっくりこない。カメラワークに落ち着きがなく、アンゲロプロス作品のような構図がビシッと決まる瞬間がないので、いまひとつゾクゾクしない。 [review] (太陽と戦慄) | [投票] |
★3 | エルミタージュの駆け足ヴァーチャル・ツアー。映画館の暗闇で観たかったが、しかしフィルムで観るべきではない。[Video/吹替版] [review] (Yasu) | [投票] |
★2 | 他人のペースで美術館をまわるのは辛いっす。2.5点。 [review] (ころ阿弥) | [投票(1)] |
★2 | 「俺は芸術家だ。だから芸術家である俺をもっと称賛しろ」とソクーロフが言っている映画。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(1)] |
★2 | 『太陽』にしても本作にしても、近年のソクーロフは自分の撮りたい美的な映像にしか興味がないらしく、エルミタージュ美術館の歴史も美学のために捨象され、よくできた観光パンフ程度の映画が残ったという感想。ワイズマンとは比べものにならない。 (寒山拾得) | [投票] |
★2 | 気持ち悪かった。静止して撮ることを知らないカメラに酔わされて。案内のおじさんの「んー」という鼻歌や耳元でささやくかのようなナレーションが、生臭く耳にまとわりついてくる気がして。2003.10.16 [review] (鵜 白 舞) | [投票] |