「極私的六つ星映画」(立秋)の映画ファンのコメント
町田のコメント |
気狂いピエロ(1965/仏) | その難解さと圧倒的な世評の高さ故に、「解らなきゃ馬鹿?」の如き強迫観念が憑いて回る、この手の不幸なゲージツ作品は、大筋では肩透かしを食らっていても、ほんの僅かな共鳴点さえ見つけられれば、それが無限に拡大され、やたらめったら誉めてあげたくなるもんだ、そーいうもんだ。ただ僕は「衝撃を受けた」って程感動出来たわけでないので自分に正直にこの得点。 [review] | [投票(14)] | |
ノスタルジア(1983/伊) | 郷愁とは、既視感で一杯と云うことだろうか。 | [投票(1)] | |
ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984/独=米) | 友人と最前列で見た。手は届きそうで届かなかった。 | [投票(9)] | |
麦秋(1951/日) | 全ての登場人物が主人公に成り得るほどの、人物造形の丹念さと心理描写の深さ、その立体的配置。佐野周二の笑い方の下品なことには参ったが。 | [投票(1)] | |
青春デンデケデケデケ(1992/日) | オレンジ色した「理想の」青春。題材・ストーリ・演出・配役・配色・映像・音楽、ありとあらゆる面で完璧で野心的。下手すりゃ日本映画の最高傑作かも知れない。 [review] | [投票(3)] | |
ラストエンペラー(1987/英=中国=伊) | 孤独な少年が探し求めた色取り取りの蝶。高慢な青年が帰還を願った紫禁城という名の子宮の闇。彼をあざ笑う権利が誰にある?あのとき、誰も彼もが栄華と理想という、一組の黄色い乳房に縋り付いていたんじゃないか(そして今でも)。(160分版) [review] | [投票(8)] | |
ダウン・バイ・ロー(1986/独=米) | 袋小路に迷い込む。成り行きに身を委ね、いつかは辿る別れ路。その繰り返し。なんだ、ありふれた人生じゃないか。 [review] | [投票(9)] | |
ツィゴイネルワイゼン(1980/日) | 「あっち」+「こっち」÷3=割り切れません。これは偉いもんを観ちまった!眠ってる場合じゃねぇぞ、俺の感性! [review] | [投票(20)] | |
真夏の夜のジャズ(1959/米) | 延々と続くアフリカンビートに露骨に退屈の色を見せる観客の目が肩がアニタのスキャットが始った途端に輝き踊りだす。この「観衆の馬鹿正直さ」がアメリカン・エンターテイメントの歴史と伝統を育んだんだろうね。 | [投票] |