★5 | 船場のしきたり社会を描いて、なんというモダンさ。溝口健二や成瀬巳喜男ではこうはならない。回想形式を巧みに使い60年代の映像感覚で、無理なく戦前・戦中を描いてしまう。戦後デビューの市川崑・和田夏十コンビの前衛精神がなせる技。 (ぽんしゅう) | [投票(10)] |
★5 | 金持ちというのは、その実はツマラン部類の娯楽に過ぎないことをサラリと一人のぼんちで表現しているところに巧さを感じる。余計な荷物を抱え込んで右往左往し自滅的だが家庭的に、穏やかに佇む一人の男の話にしては豪華すぎる、ところにこの作品の最大の面白さがある。 [review] (ジャイアント白田) | [投票(3)] |
★3 | 男を立てるのもダメにするのも女なのだ。後者のタイプに囲まれた男にとってこの話はホラーです。[Video] (Yasu) | [投票(1)] |
★5 | こんな映画、今の邦画界じゃ作れない。贅沢の一語につきる! [review] (3WA.C) | [投票(7)] |
★4 | この毛利菊枝はある意味『雨月物語』を超えてホラー。若尾さんはフェロモン全開。草笛光子に武者ぶりつきたい気持ちも解かる。多数映画化された山崎豊子「船場もの」の中でもキャストの壮麗さに掛けてはコレがピカ一。ギャグとカメラのコンビネーションも相変わらず完璧。 (町田) | [投票(3)] |
★4 | 京マチ子の柔らかさ、若尾文子のなまめかしさ、越路吹雪のバタ臭さ、山田五十鈴の巧さ、中村玉緒の可愛らしさ、草笛光子のつややかさ、毛利菊枝の凛々しさ。これが分かるようになったら一人前の大人です。 (直人) | [投票(6)] |
★4 | 毛利菊枝と山田五十鈴の母娘の関係が面白い。毛利菊枝は真に怪演だ。また瓦屋根の下に若尾文子が日傘をして立っている真俯瞰のショットこそ、これぞ宮川一夫の刻印というべき素晴らしいシネスコ画面だ。 [review] (ゑぎ) | [投票(7)] |
★4 | 何者かになろうとして、何者にもなれない普通の人間賛歌。人間万歳。 [review] (甘崎庵) | [投票(2)] |
★5 | 市川昆って、こんな斬新なスゴイ作品撮ってたんだ。カメラワーク、色彩が大胆でしかも運びが先へ先へとスピーデー。
雷蔵もうまいわ。わたしはこの人、大根だと思っていたのでまたびっくり。飄々とした、嫌味のないまるで子供のようなさわやかさ。
女優陣も豪華絢爛。これで映画が面白いわけがない。息を呑みましたね。
[review] (セント) | [投票(2)] |