「ジャン・リュック・ゴダール」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
花様年華(2000/仏=香港) |
官能的な雰囲気にどっぷりと浸かるべき映画。二者間の危うい関係を、一切の説明抜きに映像のみ(揺れるカーテン、花、鏡、煙、高速度撮影etc.)で表現しているところは素晴らしい。ただし、脚本に芯が無さ過ぎるため雰囲気倒れになりかけてることも否定できず。 (赤い戦車) | [投票] | |
Quizas,Quizas,Quizas. [review] (鷂) | [投票(6)] | |
静謐な慎み深い画面が良い。全編実に計算された美しさだ。壁やドアでマスキングした画面による閉塞感の創出が息詰まるような切ない感情をフィルムに定着し倍加する。モーションコントロールとBGMによる相乗作用は時に麻薬的な快さを感じさせる。そして特筆すべきは虚実が交錯する二つの「練習」シーン。何と切なくスリリングなことか。 (ゑぎ) | [投票(6)] | |
空調の無い時代の湿度と空気の濃度。その中で視線で囁き合うかのような感情交錯が醸し出す刹那。それでもチャンの素肌は涼やかだしレオンはあくまで端正だ。技巧の極致をいく長焦点レンズ使いが2人の関係を世界から隔絶し瞬間は永遠へと延伸される。 (けにろん) | [投票(2)] |