★3 | この脚本にこの役者陣。無敵としか言いようがない。 (赤い戦車) | [投票] |
★4 | 原作を上手く纏めて実にスピーディかつスリリング。この面白さは人物の性格付けの判り易さにも拠っている。多くはある意味類型的だ。田宮二郎の鬼気迫る演技。強烈な視線。小川真由美の悪女っぷり。舅役・石山健二郎の汚らしさ。加藤嘉の融通の利かない高潔さ。田村高廣と藤村志保の正義感。そんな中で滝沢修だけが際立って複雑であり、この映画に幅と奥行きを与えている。
[review] (ゑぎ) | [投票(11)] |
★5 | 山崎原作の段階でエンターテインメントとしては完成され尽くしているのだから、ストーリーテラー山本が捌けば下手を打つ筈もないが、時代に裏打ちされた確信的とも言える役者たちのグルーヴ感が並ではない。恍惚なまでの至福と言う他ない。 (けにろん) | [投票(1)] |
★4 | 患者の病巣と、医学界の病巣を巡るドラマの同時進行が、科学者としての立場と政治的立場との絡み合い、という一本のドラマをも成す。単なる権力闘争に留まらず、個々の医者としての価値観のぶつかりが、陰影を生む(だが肝心の財前と里見は紋切り型)。 [review] (煽尼采) | [投票] |