★4 | 前半の「黒」と後半入院してからの「白」のコントラストが印象に残る。それにしてもこの映画はイーストウッドの中でも特に複雑怪奇極まる作品で、もう私にはさっぱり分からない。それは本作がラブストーリーであり、かつ死にゆく者たちの話でもあり、なんとも能天気なラストカットで終わり、またそんなことお構いなしに画面が圧倒的に映画であるからなのだ。 (赤い戦車) | [投票] |
★5 | 映画としてはスキがないが、なんかね。結局カッコ悪い闘いからは逃げてるくせに、それが男の責任の取り方、みたいな描き方をされるとムカツクのよ。 (_) | [投票] |
★4 | イニスフリー。イーストウッドの『静かなる男』。何という透明な美しさ。いずれ彼がこのような地平へ到達することはかなり昔から明らかだった。だから驚きはない。また物語とその帰結について思い巡らせても殆ど意味がないと私は思う。リバータリアンとして当然の帰結というだけだ。画面と音の圧倒的な愛おしさにこそ思いを巡らせたい。 (ゑぎ) | [投票(8)] |
★4 | 他者のシナリオを律儀になぞるが、本質的には「物語」としてのロマンティシズムと同志愛とも言える役者達との共闘空間があれば良い。多分それがイーストウッドの純粋さであり限界でもある。それを映画と断言する輩は軽蔑するが哀しいかな俺も好きなのだ。 (けにろん) | [投票(2)] |
★4 | イーストウッドはこう要求したという――「黒をもっと黒くできないか」。この闇には、人の体温が宿っている。深い陰影によって表情が際立ち、表情が影に隠れることで観客の想像力を刺激し、闇が、場の空気と登場人物を一体化する。「黒」による、画面の彫琢。 [review] (煽尼采) | [投票(4)] |