★3 | 軽蔑(1963/仏) | 海や彫像の自然色とインテリアや衣装の人工色。通訳を介して交わされる状況説明と意志。神話をめぐる愛と憎悪の解釈。理性の具現化である言葉と心象を象徴化する映像。そして、ポールの先が見越せない優柔とカミューの何も見ようとしない先鋭。すべてがずれる映画。 | [投票(1)] |
★3 | 女は女である(1961/仏) | オーソドックスなコメディを下地に、それを音(音楽)と色彩、そしてアクションでことごとく解体していく・・・完成品を分解していく時のワクワクする楽しさ。 | [投票(1)] |
★3 | 男性・女性(1966/仏) | 時代状況と噛み合わないゴダールの焦りと苛立ち。しかもそのズレはフワフワと掴みどころが無く実態が見定められない。そんな安定を欠いた関係が、そのままポールとマドレーヌに投影される。ネガティブな状況が、すこぶるお洒落な恋愛映画を生んだ稀有な例。
| [投票] |
★3 | 勝手にしやがれ(1959/仏) | 公開時の斬新さは充分に理解できるが、40数年を経た現在では、良かれ悪しかれその革新的要素はすでに消化済み。アメリカ娘パトリシア(ジーン・セバーグ)に逃避の夢を託しつつ、行く末定まらぬミシェル(ジャン・ポール・ベルモンド)の風来ぶりが切ない。 | [投票] |