★3 | 相変わらずロングショット多用しているシャオシェンの珍しいヤクザ映画。切ないあこがれをこめて走っているバイクの疾走風景がとても美しい。でもこの映画ぐらいは、もう少しカメラ接近して彼らの心に入って欲しかったなあ。 (セント) | [投票] |
★3 | 冒頭の列車の移動シーンの流麗さや、山越えのツーリングの高揚感。眼を見張る美しいキャメラの連続なのだが、話がつながらなくなると必ず電話がかかってきて無理やり場面転換の連続は、いくらなんでも即興演出だとは言えいただけない。撮影一流、構成三流の感。 (ぽんしゅう) | [投票] |
★5 | 周到に準備された照明のもとで行われる長回し。その中に現れるタバコの煙やサンドバッグの揺れ、フレーム内外への人物の出し入れ、鏡、風、雨。ここに挙げたのはほんの一例であり、観るべき部分は他にも無数にある。画面に関して言えば、退屈するカットなど存在しない。これで本人曰く失敗作だというのだから恐れ入る。 (赤い戦車) | [投票(1)] |
★4 | 中年チンピラの生態をダラダラ描いて実にリアル。停滞は常にカネ絡み、夢は汽車に乗ってトンネルをくぐり、移動に刹那の喜びがあるかに見えてついに沈没する。仕方のない人生、ヤクザ映画のシニカルな批評。議員の唄う怪しい流行歌もすごい。 (寒山拾得) | [投票] |