「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
夕陽の群盗(1972/米) |
宗教的信念に基づいた徴兵拒否が、手段から目的になったとき、生きる糧を得るすべは神の力から仲間と金品に変わるという必然。林の中のグダグダな銃撃戦に『股旅』(73)の刺したり突いたりの素人大刀まわりを思い起こす。価値の混乱とアンチ型式美は時代の空気。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] | |
徴兵拒否した主人公が、とどのつまりロクなもんにならねえって話で身も蓋もない。そういう意味で正しくニューシネマの1篇なのかもしれない。「撃たれて死ぬ」・「撃って殺す」ことのリアリズムと凶事が平穏に唐突に割込む理不尽。ポイントは押さえられてる。 (けにろん) | [投票(1)] |