★3 | けっこう堅実な作品ではないか。たとえば石原裕次郎が初めて北原三枝に迫る場面、クロースアップされた石原の顔面がミラーボールの光によって明滅する。沈黙とは裏腹のふたりの激しい情動は、バックで鳴るけたたましいジャズに重ねられている。いささか安直かもしれないが、ツボを押さえた演出だ。 [review] (3819695) | [投票(1)] |
★3 | 石原裕次郎に全く魅力を感じない現代っ子としては、ボートを走らせる長門裕之に似た津川雅彦の若さだけが強烈印象に残るだけの作品。さらに特別出演で石原慎太郎が出ているのだけれど「だから何?」レベルを超えていない。 (ジャイアント白田) | [投票(2)] |
★4 | 異様な表情をした津川雅彦がモーターボートでこちらへ向かってくるタイトルバックから画面に惹きつけられる。津川と北原三枝が付き合い始めてからの話の運びは少々退屈だが... [review] (ゑぎ) | [投票(6)] |
★4 | どいつもこいつもデビュー作で素人っぽいところが良いです。この映画の主な出演者の中で唯一北原三枝だけがベテラン(若いけどね)。でも新鮮ですね。 [review] (chokobo) | [投票(1)] |
★4 | みずみずしいのか、素人っぽいのか分からない芝居も、中平康のお洒落さで見事に統制。 (ALPACA) | [投票(1)] |
★4 | 手足の動きひとつで魅せる北原の性、早口な台詞回しと対照的な裕次郎の歌声、迫りくる津川の眼、岡田の格好よさ、そして何といってもラストの過激さ、そのカット割。何でもない物語をここまで見せる中平康の、これは立派な演出の映画だ。 [review] (ナム太郎) | [投票(1)] |
★3 | ワンショト単位で見れば面白いのだが、つなげて見ればズタズタで汚らしいのはゴダールやトリュフォーと同じ。でも、なんとなく許せるのは、若い男たちの腑抜け顔や、女たちの太く短い足に表出する「純日本製」印にDNA的根源さの安堵と共感を得ているからだろう。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★4 | 以降の邦画はフランス製ヌーヴェル・ヴァーグを模倣するのではなく、本作を何度でも観て、これを越えるものを作って欲しかったです。 [review] (甘崎庵) | [投票] |
★2 | 女をめぐっての兄弟喧嘩が生な感情を表出せず鬱屈するジメジメ感は、中平のキザな技巧のもとで湘南の陽光とこれ見よがしに対比される。慎太郎描く無軌道の耐えられない軽さ。キザの相乗効果は哀しいことに枠内で安住してる。 (けにろん) | [投票(1)] |
★2 | ラストは衝撃的だけど、取り立ててどうって事無い作品。石原裕次郎と北原三枝がカワイイのと、津川雅彦の執念深い蛇の様な目が印象的。['04.5.7京都文化博物館] (直人) | [投票(1)] |