★3 | 主人公たちの住処は薄紫色の壁のモーテル。隣のモーテルはドアが緑色。これは例だが、全体に建物あるいは空間が、把握しやすいように上手く考えられている。基本的に大きく開かれたロケーションを背景としているので、広角ロングショットが良く合う。 [review] (ゑぎ) | [投票(1)] |
★4 | パステルカラーで見たくないものを塗り潰した世界を、見たくないものの存在すらまだ知らない子供たちが闊歩する。その芝居っ気のない暴走を放置する母親を、倫理で責める虚しさ。それでも見捨てない管理人(ウィレム・デフォー)の良心。そんな嘘のなさが救い。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(5)] |
★5 | 錬金システムの暴走が産み出した格差をどうこう言う意図など映画は更々ない。怠惰だが子供どもへの愛はある。功利主義に追従するが弱者への思いやりは忘れてない。そういう人間の感情起源への希望。だがメルヘンチックな飛翔は怜悧な現実の前で奈落に落ちる。 (けにろん) | [投票(3)] |
★5 | ポップな意匠の数々は明らかにゴダールの影響下にあり、ウィンドウにナプキン叩きつけるブリア・ビネイトの不敵さもまたアンナ・カリーナの発展形。加える小娘の投入に確固たるオリジナリティがある。 [review] (寒山拾得) | [投票(5)] |