★4 | 全編ニヤケながら見た。笑える。特に二階堂ふみの科白がいちいち可笑しい。画面造型もかなり頑張っており、永瀬正敏の露店の回りを何周もする360度移動など目を引くカットも多い。韓英恵の自転車のシーンは小津だ。また高良健吾の芥川が怖くていい。 [review] (ゑぎ) | [投票(5)] |
★3 | 二階堂ふみの蓮っ葉な口跡が呪文のように魅惑的。『この国の私』で生と死の狭間に生じる「艶めかしさ」を発散させたように、今度は、そっち(虚)とこっち(実)の「あわい」の存在を浮かび上がらせる。「不確実さの確信」とでも言うか、確かに彼女は琉金に見えた。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(3)] |
★3 | たとえ満足がいかなくとも、繋がらない繋ぎが出てきたり、こうまで鈴木清順をリスペクトされると嬉しくなってしまうではないか。清順の新作を観ることがもう二度と叶わない今の状況にあっては、なおさらである。あっと驚くような仕掛けはクライマックスぐらいだが、カメラも美術も役者陣もよく健闘している。 (赤い戦車) | [投票(2)] |
★3 | 傑作なのか?珍作なのか?そういった意味も含めて石井岳龍の『崖の上のポニョ』。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(4)] |
★3 | 二階堂ふみ目当てで観たが、期待に違わない。どんどん金魚に見えてくる。「交尾してまいる!」って。 [review] (緑雨) | [投票(3)] |
★5 | 年寄りの妄想与太話に真摯に取り組んだ結果、キッチュと高尚のレトロモダンな絶妙ブレンド世界が現出。トーマス・マンを眼下に見下ろし飛び越えた世界で変態性も無我の境地に至る。死の気配が漂う金沢の街並みはコレラの蔓延するベニスのように禍々しい。 (けにろん) | [投票(3)] |
★2 | フェミニズムなんてなかったパラレルワールドで撮られたような古臭い性愛譚。いったい、21世紀に制作する意味があるのか。 [review] (寒山拾得) | [投票] |