★3 | 飢餓がもたらす人心の錯乱と非情。手足がちぎれ、内臓が飛び散る遺体。そんな定型的な描写よりも、ふり注ぐ陽光に輝く白雲と山の稜線や、波のようにうねる常緑の木立が放つ生気と、ぼろ布のような軍服をまとう泥まみれの兵士の髭面との対比に無慈悲な地獄を見た。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(9)] |
★4 | 時に「何で俺、金出してこんなもん観てるんだろう?」と思うようなことがある。 [review] (甘崎庵) | [投票] |
★3 | すごく頑張ってる映画だし、理想的な反戦映画なんだけど、楽しくはない。てか、いつもの塚本映画。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(2)] |
★4 | 南方の亜熱帯樹林がデジタルでクリアに捉えられ時に限りなく美しく戦線から離脱した孤絶感を弥増させる。軽い擦過音が聞こえた直後に人体破壊がもたらされる空からの掃射など細部が良い。野火や人肉食の扱いは軽いが市川版より買う。役者塚本が良い。 (けにろん) | [投票(4)] |
★4 | 酸鼻極める戦場の描写は現代らしく接写を軸とした見事なものだが、「私を食べて」の主題は生煮えで余計ではないか。戦場を肯定さえするような文学的毒と監督の実直な反戦発言の差異に戸惑わされる。 [review] (寒山拾得) | [投票(4)] |