★3 | 例によって横移動に加えてトラック前進、直角パンニング、ズーミングがこれでもかと云うほど繰り出される。ズーミングは素早いものなので嫌みじゃないし、これだけ視点が強制されるにもかゝわらず、余り説明的に感じさせない、という演出は見上げたものだと思うのだが、それでも特に直角パンニングには飽きる。 [review] (ゑぎ) | [投票(4)] |
★5 | 見終わって「ムーンライズ・キングダム」に感覚が似てるよな、という程度の認識しかなかったが、この映画でウェス・アンダーソンはいわゆる映画作家に十分登り詰めたと思う。それほど映画ファンにはたまらないものが詰まっている作品である。
[review] (セント) | [投票(2)] |
★4 | 素敵なリカちゃんハウスの中を横移動とアップで収めた本編より、エンドロールの方が楽しい、と感じられた映画は初めてだ。綺麗なシンメトリーの字組みとフォントの選び方、線描のバラライカ、コサックダンスのアニメーション、嫌いじゃない。 (動物園のクマ) | [投票(1)] |
★5 | 年代に合わせた画幅。地形や建物の形状、手法を駆使した十方へ的確な動き。登場しただけで笑える、イメージ通りの配役。泣かせるここぞの一言。エンドクレジットのコサック…。軽喜劇ながら、幕開けからアンダーソンの豊かな遊び心に全篇涙目必至の傑作。 (ナム太郎) | [投票(1)] |
★3 | 箱庭で人形たちが動き回っているような、相変わらずのウェス・アンダーソンのキッチュな造形と画作りで、スクリーンから目を放すこができない軽快さ。磨きのかかった作りもの感がファンタジー性を高めるが、その軽さが主題の歴史感にマッチしているかは微妙。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★3 | 物語そのものに推進力がない。綺麗に箱詰めされた弁当を鑑賞している感じ。 [review] (G31) | [投票(2)] |
★3 | 今から思えば『ダージリン急行』の頃からその気配はあったが、三重構造といいアクションといい、好き放題撮りすぎている。映画はなんでもありというが、フレームや構図、様式には限界がある。無茶な視点移動や無茶な編集・演出など好き放題撮りすぎると、映画とは別物(アトラクション)に変質してしまうと思うのだが。少々天狗になっていやしないか、ウェスよ。もっとガツンと泣かせんかい。 (赤い戦車) | [投票(2)] |
★4 | 美術や構図や多くのギミックが行くとこまで行った感があり、結果、歴史に翻弄された男の物語は意匠に覆われ埋没ぎみ。円環は閉じてしまい、綻びは2重3重に修復されハプニングは封殺された。役者もこぞって神妙ちきりんに監督の意図から逸脱しない。危険だ。 (けにろん) | [投票(6)] |
★4 | 東欧趣味がカレル・ゼマンのアニメを想起させ、斜めに登る観覧車やスキーの件、銃撃戦の妙に軽やかな擬音など愉しい。どうせなら物語から半端な深刻さなど排除して、もっと派手に遊んでほしかった。 (寒山拾得) | [投票] |