「ヒッチコック」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
緑雨のコメント |
白い恐怖(1945/米) | 謎解き(夢解き)はショボいのだが、それを補う演出力。もちろん後年の切れ味はまだ感じられないまでも、シーンに違和感を埋め込む技はやはり巧い。 [review] | [投票] | |
汚名(1946/米) | 有名なキスシーンは、観ているだけで照れ臭くなるほど。ヒッチコックに、こんな官能的な演出力まであったんだね。 [review] | [投票(2)] | |
泥棒成金(1955/米) | グレース・ケリーが凄まじい。ただ美しいというだけでなく、ケイリー・グラントを誘惑する件りでの強烈な魔性。花火をバックにした暗がりの部屋で、顔が陰影に隠れネックレスだけが浮かび上がる不穏さ。 [review] | [投票(3)] | |
断崖(1941/米) | ケイリー・グラントのニヤケ顔が一瞬真顔になるだけで真意が読めなくなる。その効果を最大限に活かしたテクニカルな作品。 [review] | [投票(1)] | |
逃走迷路(1942/米) | 倉庫の巨大なシャッターをスクリーン代わりにしたタイトルバックが最高にかっこいい。あれよあれよという間に主人公が”巻き込まれ”ていく過程を描く手際の良さも絶品。 [review] | [投票(2)] | |
見知らぬ乗客(1951/米) | 送迎の車を降りて列車に向かう人々の足元を映す、なんとも流麗なオープニング。その流れで、組んだ脚がぶつかることを契機に口火が切られる車内での二人の会話。この導入の見事さ。 [review] | [投票(1)] | |
知りすぎていた男(1956/米) | アルバート・ホールでのコンサートシーンは、その絢爛さといい、カット進行や人物への役割の与え方の緻密さといい、総合娯楽芸術としての一つの到達点ではないだろうか。とにかくわくわくする。 [review] | [投票(2)] | |
裏窓(1954/米) | 箱庭的シチュエーションが単純に楽しい。 [review] | [投票(5)] | |
ダイヤルMを廻せ!(1954/米) | ヒッチコック作品には珍しく、ストーリーがしっかりしていてミステリとしての完成度が高い。 [review] | [投票] | |
ハリーの災難(1956/米) | 紅葉はやたらと綺麗だし、ブラックな空気満載。画家の男は何ゆえあんなに自信満々なんだろう。 | [投票] | |
間違えられた男(1956/米) | ヘンリー・フォンダのくりくりお目めがオドオド、ビクビク。戸惑い、不安、恐怖、心細さ。画面から溢れんばかり。『サイコ』同様、淡々と撮っているだけのシーンでも恐怖感が伝わってくるのはさすが。 | [投票(3)] | |
めまい(1958/米) | やはり何より素晴らしいのは前半の車での尾行シークェンス。ゆったりとしたテンポの中、好奇心と緊張感で目が離せなくなる。 [review] | [投票(3)] | |
鳥(1963/米) | 何か理由があるわけでも、誰かが悪いわけでもない。突如として猛威に襲われ、世界の在りようが一変してしまう。そんなことが実際に起こり得ることを痛いほど知ってしまった、パンデミック禍にある我々。改めてこの映画を観ると感慨も変わってくる。 [review] | [投票(4)] | |
北北西に進路を取れ(1959/米) | オークション会場のシーンが大好き。ケイリー・グラントの人を食った立ち回りが楽しくって仕方がない。 [review] | [投票(2)] | |
サイコ(1960/米) | ヒッチコック一流の手練手管をあらゆる面から堪能できる。これだけ分かりやすくテクニックが駆使されていながら、それでも存分に楽しめる、というところが素晴らしい。 [review] | [投票(3)] | |
レベッカ(1940/米) | マンダレイの屋敷で、廊下越しに捉えられる開かずの「西の部屋」の扉、その前に侍る犬、それをカメラが捉えるだけでサスペンスな空気が漂う。もちろん傍らにジュディス・アンダーソンの存在を否応なく意識させられるからこそなのだが。 [review] | [投票(3)] | |
バルカン超特急(1938/英) | 主人公といっしょに「えっ?えっ?」。キツネにつままれたような気持ち悪さが快感。 | [投票(3)] | |
疑惑の影(1943/米) | ミステリーだと考えるとけっこうショボイが、素朴で個性的な家族や町の人達の中で、姪と叔父だけがピリピリした神経戦を繰り広げるというシチュエーションをケレン味たっぷりに描くことで独特の雰囲気を作り上げている。 [review] | [投票] | |
海外特派員(1940/英) | ヒッチコックがジャンルに縛られていはいけない。木に竹を接いだような違和感が終始付きまとう。 [review] | [投票(1)] | |
ロープ(1948/米) | 映画という形式に対するチャレンジングな試みとしての完成度は大いに買う。ジェームズ・スチュアートの洞察力が不穏さを誘発し、チェストというモノに対する注目を生かしたサスペンス演出も冴える。 [review] | [投票(3)] |