★4 | 一見チープなTVセットの前で展開される演劇的やり取り。物語も軍政下のサスペンスから愛情劇の狭間を揺蕩う。夫婦は社会正義のための同志にも似て、虚々実々の権力との戦いのなかでの駆け引きはまさしく大銀幕上の絢爛たるスケールだ。愛のため国賊にも化すこの闘争の渦中にあって、結末はまったく意外ではない。コスモポリタンの冷酷は独裁国を凌駕するのだ。 (水那岐) | [投票(3)] |
★3 | どうにもこの芝居がかった演出が肌に合わない。昭和初期の上流階級はああいう言葉使いをしていたものなのでしょうか。 (K-Flex) | [投票] |
★4 | 男の正義と女の恋慕の間に生じた溝を、感情の勢いで飛び越えようとする女と、ゲーム的術数で埋めようとする男。女の半径3メートルの痴話嫉妬が、ビジネス仕様の世界主義に端を発した優男の野望によって、図らずも帝国主義と対峙する大胆不敵なエンタメサスペンス。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★3 | ヴェネチア銀獅子賞より、黒沢清がNHKのニーズに応えられるくらい大人に成長したことを祝福したい。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(5)] |
★3 | 山田洋次仕込みの滑舌で<戦時女優>となった蒼井 優と、高橋一生による夫婦の駆け引きドラマ。枠内でありながら予想を超える格調と美しさに、次第に惹き込まれていった。しかし最後の纏め方は蛇足と尻すぼみに。☆3.7点。 (死ぬまでシネマ) | [投票] |