★4 | ダラダラ観ていられる160分。果たしてこの長時間が必要だったかと問われれば、この山も谷もなく醸成もない本作、特に必要はない。極端に言えば30分でも良かったかも知れない。しかし、観ていられるのだ、彼らの日々を。カメラを持って無邪気かつ天衣無縫に走り出す世之介を愛おしいと思わせる要素がこの作品の力なのだと思う。 (tkcrows) | [投票(1)] |
★3 | 切ない、良い映画なのは認める。しかし余裕が無い時に視たら後半発狂したかも知れない(予想外に長かった)。☆3.7点。 [review] (死ぬまでシネマ) | [投票] |
★4 | 世之介のキャラは強固な太陽ではなく周囲の偏向キャラに照射され追憶に光を留める月光として介在するのが良くも悪くも吉田修一的。濃密な80年代の空気と吉高の愛くるしい笑顔で十二分に持っていかれるが、終わってみれば結局釈然としない感が残る。 (けにろん) | [投票(1)] |
★5 | 世之介が、人いちばい優しい男だった訳ではないのだ。まだ何も成し得ていない時期の、曖昧で、心細く、不定型だった自分を、今、客観視できるようになり、余分な感情や記憶が削ぎ落とされ世之介の存在が純化されたのだ。時間には、そんな力があるということだ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(7)] |