戸田菜穂の映画ファンのコメント
水の中の八月(1995/日) |
落下、というより「水飛沫」の映画とでも呼ぶべきか。実に世紀末的な作品。こういう作風の映画が大量に出てきてましたね。笠松則通の捉える夏の空気が心底美しい。 (赤い戦車) | [投票(1)] | |
高飛び込みの瞬間の美。青春のひとコマ。水の潤いと大地の乾き。石の病と満月のしきたり。幻覚か幻視か果ては神の導きか。小嶺麗奈の美しさは、月光が揺らめく水面のように、つかみどころのない、不可思議な魅力に満ちている。間違いなく初期の彼女のベスト作品だ。惜しむらくは、ラスト付近に、彼女の姿をもう少し観ていたかった。この作品を評価しようとしても捕らえられない魅力を感じる。魂に訴えかける作品だ。 (ことは) | [投票] |