コメンテータ
ランキング
HELP

カイヤ・パカリネンの映画ファンのコメント

過去のない男(2002/フィンランド=独=仏) 希望のかなた(2017/フィンランド) ヤコブへの手紙(2009/フィンランド)が好きな人ファンを表示する

夜顔(2006/仏=ポルトガル)************

★5ファーストシーンからオリヴェイラの息遣いがこちらに伝わってくる秀作だ。うまい。映画の文法というものが100%完璧に伝わってくる。その心地よさ。 [review] (セント)[投票]
★4ここにおいて物語の経済学は完膚なきまでに葬り去られる。長すぎるフィックス・速すぎる切り返し・ミシェル・ピコリの身体/顔面・鏡・照明、がかたちづくる「無駄な/過剰な」カット群の魔力。それがつまりは、とりあえず「映画」と呼ばれている何ものかである。 (3819695)[投票(1)]
★4鶏が出てくる瞬間のあまりの見事さにため息をつく。映画における一般常識は実は非常識であったのかもしれぬ。いや、そもそも常識など映画に存在した試しがあるのだろうか。そんな思いに駆られる、刺激的細部に満ちた傑作。 (赤い戦車)[投票]
★5変態者の時を越えた奇跡的対峙、あるいは磁石の対極のごとく永遠に反目する同嗜好者。類は友を呼ぶとでもいうべきアンリの、セヴリーヌへのアブノーマルな偏執ぶりは、そのままオリヴェイラ監督と作品の関係に置き換え可能。それは経年と執着が生む歪んだ緊張感。 (ぽんしゅう)[投票(1)]
★5世の殆どの映画は、映像の中の風景や人物を、何らかの語りの効率の下に切り貼りすることで、この豊饒さを放棄しているのだ。この名匠の手の中では、物語ではなく、時そのものが語る。 [review] (煽尼采)[投票(3)]