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リリー・フランキーの映画ファンのコメント

前科者(2022/日) 凶悪(2013/日) 銃(2018/日) SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018/日) 二重生活(2015/日) 海よりもまだ深く(2016/日) 秘密 THE TOP SECRET(2016/日) 海街diary(2015/日) ぐるりのこと。(2008/日) アイヌモシリ(2020/日) そして父になる(2013/日) キネマの神様(2021/日) 恋人たち(2015/日) 盲獣VS一寸法師(2001/日) 凪待ち(2018/日) 余命10年(2021/日) ラプラスの魔女(2018/日) 極道大戦争(2015/日) 探偵はBARにいる3(2017/日) THE焼肉MOVIE プルコギ(2007/日) アフロ田中(2012/日) コットンテール(2024/日=英) 色即ぜねれいしょん(2008/日) 鳩の撃退法(2021/日) お父さんと伊藤さん(2016/日) トイレのピエタ(2015/日) 女が眠る時(2016/日) 僕たちは世界を変えることができない。 But,we wanna build a school in Cambodia.(2011/日) 野火(2015/日) 騙し絵の牙(2020/日) バクマン。(2014/日) アナログ(2023/日) ジャッジ!(2013/日) 神さまの言うとおり(2014/日) モテキ(2011/日) パレード(2024/日) 美しい星(2016/日) SCOOP!(2016/日) 一度死んでみた(2019/日) 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2007/日) バケモノの子(2015/日) blank13(2017/日) ボーイズ・オン・ザ・ラン(2010/日) 奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017/日) ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発(2008/日) アンダーカレント(2023/日) 歓喜の歌(2007/日) ちひろさん(2023/日) 万引き家族(2018/日) その日、カレーライスができるまで(2021/日) 聖の青春(2016/日)が好きな人ファンを表示する

けにろんのコメント************

★4銃(2018/日)銃を手にした爾後の変容を描くのでなく兼ねてよりの不安定な世界の均衡が延伸する様を描き続ける。彼には大学もSEXも親の死も等質に大した意味がない。そういう世界を内省的に深耕することなく描いたモノクロームは或る意味新しい。不穏な後藤淳平も。[投票(1)]
★5SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018/日)出来レースに安牌狙いの配役なのだが、それでも確信的に浸ったもん勝ちの強度を満喫した。失われた20年でパープーなコギャルも痛手を噛みしめた大人になるだろう。その経験は無駄ではなかったと思おうとする意志。そして限りない女性賛歌。全肯定の潔さ。[投票(4)]
★3二重生活(2015/日)透徹された冷えた情感が良い。が、彼女が行為を通し何を得て何を失したかはホテルでの告白でも所詮わからぬ三百代言で長谷川に仮託された爆裂も寸止めで雲散霧消。代わりに付加されたリリー西田パートの孤独地獄。味わい深いが物語は拡散した。[投票(3)]
★4海よりもまだ深く(2016/日)母息子とか嫁姑といった家族間の感情の機微や軋轢を細緻リアリズムを折に触れ挿入し描くという点に於いて最早名人芸の域に達している。ただ名人芸すぎて観る側のハードルも上がっちまうのだ。本当の痛さや本当の苦しさ未満の世界に安寧に耽溺してるのは危険。[投票(6)]
★3秘密 THE TOP SECRET(2016/日)振っといて回収せず振りもなく主線に躍り出させるとっ散らかった脚本。概ね過去形吉川と進行形梨沙のパートに分断するが連関は希薄だ。過去話を省き絹子という稀代のキャラを増幅すればシュアな出来にもなり得た。それ位にこのサイコクソ女は蠱惑的。[投票]
★5海街diary(2015/日)姉妹間だけではなく他者との関係性の変容を「空気」だけに最大限の演出を注ぎ込んで緩やかに慈しむかのように描いた工芸品。3度の葬儀と法事が編年のメリハリを付与する構成が高度に小説的だ。想定外の4人の良さだが「穢れ」を滲み出させる大竹は弩級。[投票(7)]
★4ぐるりのこと。(2008/日)2人を取り巻く世界が厳然として存在しつつ淡々と流れていく。偽悪的に夫婦の有様のキツい面を抽出した展開も世界に補完され至福に至る。宗教的なまでの達観。ただ多くの実事件の素描は精緻な相関には遠い。リリー・フランキーが男の全き理想型を体現。[投票(5)]
★5そして父になる(2013/日)1人の父親の子どもとの或いは社会との親和性の喪失と再構築の物語で、極限化された快楽システムに疑問を呈し、時には自壊する必要性を問うている。それだから終盤の父子の移動シーンは複層的に涙なしには見れない。ショットはアルメンドロス的に怜悧。[投票(2)]
★4キネマの神様(2021/日)呑んだくれのダメ男の女房として清掃パートで日を送る宮本に青春時代の煌めく芽郁ちゃんが重なって噛み締める狂おしいまでの惜春。日々を生きるのにやっとこさの俺たちが思い返すこともない煌めきを慎ましやかに遠巻きに山田は提示してくれる。 [投票(3)]
★4恋人たち(2015/日)男2人の挿話は真摯なのだが最重要と思われる再生への契機や起点が描かれないので判ったような判らないような釈然としなさだ。橋梁検査という職も若干狙った感がある。一方で主婦の原エネルギーは作為をふっ飛ばしただ存在し得ている。今村映画のように。[投票(4)]
★5凪待ち(2018/日)全篇を遍く覆う居た堪れなさが日常をマイナス転化させるインケツ連鎖。何の言い訳もできぬダメ男に寄り添うほど映画の視点は甘くはないが、それでも彼を必要としてくれる人はいるのだ。正念場の審議が覆る展開も90度傾斜のカメラもベタを確信的に押し通す。[投票(1)]
★2極道大戦争(2015/日)チャラい設定を料理するには解体再構築するしかないのは解るのだが、意味不明の河童登場で若干広がった世界はしかし一向拡散せず寧ろ狭い商店会へ更なる収縮を続けイライラする。カエルの無茶ブリも最早ウンザリ感しか覚えぬ『IZO』以来の壊滅的クソ映画。[投票(1)]
★3探偵はBARにいる3(2017/日)「人死に」がジャンル映画の分岐点だとすれば、踏み込んだかに見せて尻退ける体たらく。所詮そんなもんと割り切り景子ちゃん只管応援に徹するギアチェンジもノッキング気味だ。パターン化を破る情動演技だがビッチ度が不足。でないと過去設定が効かない。[投票(2)]
★5お父さんと伊藤さん(2016/日)見栄や偏見や妬みといった感情に左右され俺たちは生きているのだが、そういう社会的関係性を削ぎ落としたっていいじゃないかとさえ思える我欲の無さが好ましいとか好ましくないとかでなく厳然と自然体で存在してることの快楽。しかも紛れもないリアルと共に。[投票(1)]
★4女が眠る時(2016/日)剣呑なド変態を盗視するインテリなプチ変態という図式が乱歩チックであり、それがジャパネスク淫靡なアプローチでなく平凡な日本の景観を大陸の感性で濾過した世界で繰り広げられ倒錯的にエキサイティング。この世界には意味など無く事象のみが存在する。[投票]
★4野火(2015/日)南方の亜熱帯樹林がデジタルでクリアに捉えられ時に限りなく美しく戦線から離脱した孤絶感を弥増させる。軽い擦過音が聞こえた直後に人体破壊がもたらされる空からの掃射など細部が良い。野火や人肉食の扱いは軽いが市川版より買う。役者塚本が良い。[投票(4)]
★3騙し絵の牙(2020/日)リアルワールドで苦境に立つ出版業界が生き残る術とはみたいなところに踏み込んで馬脚を現した感が拭い難い。パワーゲームの主線で暗躍する大泉がらしさを封印されハッチャケ切れぬのも映画を封殺した。ただひたすらにノーブルな松岡茉優が良いだけ。[投票(3)]
★2バクマン。(2014/日)こいつらが描いてる漫画の絵面もシノプシスもクソにしか思えない以上、映画は茶番にしか見えないし、となればライバルも仲間も恋人も何もかも薄っぺらーとしか思えないのだ。所詮、俺はジャンプ世代ではない「こち亀」オンリー親爺なのだからしゃあないっす。[投票(2)]
★4ジャッジ!(2013/日)見てくれは相当エッジが効いてる割に言ってることはマトモ過ぎ、一種の回顧趣味だとしても気恥ずかしい。何と言っても景子京香に分断されたヒロイン設定が致命的で煮えきらず、ツンデレのデレも不足だ。ただガイタレ役者連をはじめ皆いい仕事ぶり。[投票]
★3美しい星(2016/日)フランキーの決めポーズの揺れが違う感じがするが、各人の覚醒を並行的に描く前半は一応良い。複数挿話の捌きに秀でる吉田演出の独壇場。しかし、振られたトンデモネタは後半収縮する。所詮、行き着くところが自然大事なエコ話では今更過ぎるのだ。[投票(1)]
★3SCOOP!(2016/日)継承の物語であることを終盤いきなり持ってこられても気持ちはついてけない。キャパ話だけでは弱いのだ。伊丹な劇伴に乗ったウェルズな冒頭やヒッチな屋上盗撮など魅惑的な細部は多い。演技も力演のアンサンブルだ。惜しむらくはふみのブラ。[投票]
★4一度死んでみた(2019/日)ベタな父娘の確執譚だが、ツッコミ3段重ねを筆頭に小ネタ応酬がグルーヴしベタ上塗りの強度を誘引。さすればアッチョンブリケの霊吸引もイケイケ天国と化するだろう。懸念されたすずメタルの遠景処理ボロ隠しがご愛嬌。多彩な役者の惜し気ない消費も吉。[投票(2)]
★4blank13(2017/日)生きる』現代版的構造に陥るところを葬儀シーンへのライブ感傾注により回避し、結果一家の過去時制のみが鈍色に純化されて浮かび上がる。磨り硝子越しの取立屋はじめフラッシュバックされる鮮烈なイメージは演出を左右するリアルの抽斗に裏打ちされている。[投票(1)]
★5ボーイズ・オン・ザ・ラン(2010/日)絵空事の勝つか負けるかではなく折り合うか突っ張るかというリアリズムの地平で立脚している。揺れ惑う主人公の行く道は感情の振幅の間の隘路との納得感があった。血と精液と鼻水と小便と汗と涙にまみれて俺も疾走せねばと思う。男であるならば。[投票(4)]
★5奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017/日)可愛い娘ちゃんに目がハート胸ドッキュンな廃れリアクションに生命吹き込む希子初出シーン。世界中の男は妻夫木と同一化しスクリーンに没入するだろう。あとはキャラのクソビッチが突き抜け映画は自走する。行き着くソバ屋での詠嘆は存外に本物だ。[投票(1)]
★4万引き家族(2018/日)子供虐待時代の受け皿が社会システムからの逸脱者コミュニティってのは殊更目新しくもないが演出と演者の付与するリアリズムが圧倒的なので形骸化しない。素麺シークェンスの暑さと見せブラと裸体と驟雨の連鎖。過去が照射される拘置所のさくらの慈母性。[投票(3)]
★4その日、カレーライスができるまで(2021/日)安アパートでどってことないカレーを作る。その安普請な取柄無さが、彼に起こったことが明らかになるにつれ側側と心に沁みてくる。夜の静寂を弥増させるラジオ・雨・隣室の音は世界を沈澱させるだけ。だけど、やがて電話は鳴るだろう。その時曙光はさすのだ。[投票(1)]