ジョン・マッデンの映画ファンのコメント
けにろんのコメント |
プルーフ・オブ・マイ・ライフ(2005/米) | 天才のことは凡人には解らないという一貫したポリシーを貫けば主人公の煮え切らないような解らなさにも芯が通るのだろうが、それでは誰も見たいと思えないものになるジレンマ。父への思いや姉との確執が妥協の産物か。真摯な良い映画で好きではあるのだが。 | [投票] | |
恋におちたシェイクスピア(1998/英=米) | イケメンでマルチ才人文豪な少女コミック趣味は良しとしても、滑らかに過不足なく出来過ぎ。男装麗人の宝塚調メルヘンチック世界は如何わしさを廃され何ものにも踏み込まず表層で上滑る。唯一グウィネスの通り一遍でない翳りが映画を多少屈折させている。 | [投票(1)] | |
BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント(2016/米) | 宵闇に紛れ街を出て海嶺を大跳梁し至る彼我の距離感が微妙に的確に思われ、後半の現実世界との浸食も納得させられる。無垢で善なることを演じるライランスにあざとさは無く少年っぽい少女ルビーに子役の媚びは絶無なのだ。このささくれの無さは稀有。 | [投票(1)] | |
女神の見えざる手(2016/仏=米) | 脅しと買収という古式床しい手法しかフィーチャーされぬのではクソどもが世界の潮流を左右する矛盾に些かも迫れないし、肝であるフェミニストの大物を籠絡する経緯は蔑ろ。ジェシカの暗い相貌が支配するアリソンの喰えなさググの喰い易さが良い。 | [投票] |