★5 | 同床異夢の男たちの円陣を追うキャメラが素晴らしい。映画でしか描けない理想が確かにある。 [review] (寒山拾得) | [投票(4)] |
★4 | 多分に寓話的導入からリアリズム世界になだれこむ訳だが舞踏人形と化した孫の愛らしさと独裁者の意外な処世テクがシビアな現実との緩衝となっている。それでも何万人も殺戮した男は惨殺されるべきとの思いを噛み殺し未来の希望に仮託したい。そういうダンス。 (けにろん) | [投票(2)] |
★3 | 架空の舞台の構築に社会科学的なこだわりがない上で風刺を行おうとすると文体がマンガになりかねない。マンガであることは老人のサヴァイヴ能力を魅惑的に見せてくれるが、この老人が魅力的になるほど、苛政を行う人物像と矛盾を来してしまう。 [review] (disjunctive) | [投票(2)] |
★3 | どうも腑におちない。独裁者もまた人なり、で良いのか。悪は悪だし、罪は罪だろう。寓話を語るまでもなく、現実に権利を奪われた民が苦境にあえいでいるのに。特権少年は何も知らずに、ただ踊っていればいいのか。世界中で子供の命が容赦なく奪われているのに。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★5 | 「自分ならどうする?」という問いを、そしてそれがほとんど固有名詞のない物語だからこそ、ズシンと重たい、そしてかろうじて耐えられるような問いかけをされたように思う。 [review] (シーチキン) | [投票(2)] |