★3 | 音楽喜劇 ほろよひ人生(1933/日) | 東宝の前身、PCLの三角の社旗がはためく画面がロゴのように使われている。クレジットバックは撮影所の外観など、会社紹介のような雰囲気だが、これが、後の東宝砧撮影所だということだ。
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★3 | 恋人(1951/日) | タイトルバックは、カット絵。タイトル開けはコタツの正面カット。勝手口で村瀬幸子と御用聞き。表でベルが鳴る。応接間から庭へ出る大きな窓に池部良がいる。彼は新聞カメラマン。前半の室内における前進後退移動の反復は目を引く。 [review] | [投票] |
★3 | 落第はしたけれど(1930/日) | 学生生活の描写は概ね非常に明朗快活だが、ラストはなかなか厳しいもので、小津の冷徹な眼差しを感じさせるものだ。また、人物のアクションを何度も反復させる演出への志向性は本作あたりから芽生えている。まだまだゴチャゴチャししており後年の清潔感はないとしても。 | [投票] |
★4 | 虎の尾を踏む男達(1945/日) | エノケンは矢っ張り凄いが大河内伝次郎の演技にも笑ってしまった。この二人が完全に浮いている。しかしこれがスターの演技だ。森雅之や志村喬や藤田進が抑制の効いた演技をすればする程この二人のスター性が際立ってくる。オールセットの時代劇。殆どパンニング一本やりで見せきっている。黒澤は大したもんだ。 | [投票(10)] |
★5 | マダムと女房(1931/日) | 映画の至福。教科書的知識の取得だけで見るべき映画では全くない。まずこんなトーキー最初期から音の使い方が実に洗練されていて驚かされる。 [review] | [投票(2)] |