★5 | 原作未読。直截的な描写はないのに、カンバセーションとモノローグだけで起こった事実を具体的に想像させ、補完させてしまう登場人物たちの演技力に脱帽。また、観終わった後にいろんなことを匂わせる脚本も秀逸。最近観た中ではトップクラスの不気味な余韻と後味の悪さ。そしてもしかすると......(追記は後日原作を読んでのものです) [review] (IN4MATION) | [投票(1)] |
★3 | 学内ヒエラルキーに囚われた人々を描くが相対化させる一般人が不在で気持ち悪い。胸糞悪い連中を殺すのは良しとしても、その気持ち悪さを映画はもうひとつの要因で上塗りし物語は有機連鎖しない。愚行の事象が並列配置されただけだ。画面繋ぎは高度に意識的。 (けにろん) | [投票(1)] |
★0 | 嫌な作品だ。愚行と言いながら扇情的作品に仕上げ、世の中そんなものだと悦に入っている作家、映画製作者、マスコミ、社会。事実は小説より奇なりというが、こんな現実が有ってたまるか。ひかりは‘愛のむきだし’からのファン。こんな作品で賞を取らなくて良い。 (KEI) | [投票] |
★4 | 画面に温度(温もり)のようなものがあるとすれば、過去は常温で、現在は徹底した低温、いや脱温で描かれる。撮影監督ピオトル・ニエミイスキの無機な質感と大間々昂の不穏な旋律が石川慶の脱ウェットな語り口を支え、邦画の悪しき慣習の打破を試みる。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(3)] |