宇野重吉の映画ファンのコメント
縮図(1953/日) |
映像にすると嘘になる文章、文章にすると嘘になる映像という境界は確かにある。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] | |
人身売買の非人道性を描きたいなら、甘すぎる。これでは逆境にめげず芸者道に頑張る女の半生にしか見えてこない。苦界の苦しさを語る術はもっとほかにあったろう。…この話を見るかぎり、一番悪いのはいい格好をしながら結局最後には娘に頼る父親だ。 (水那岐) | [投票(1)] | |
フレームぎりぎりまで被写体に寄り添い、細かく割られ積み重ねられる人物カットが、乙羽信子の愛嬌ともあいまって、ひょうきんとも言えるリズムを生む。溝口や成瀬へのアンチテーゼにも見えるが、その分、女を描くのか「この世界」を描くのかの焦点がぼける。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] | |
純情だった娘が段々ふてぶてしくなって行くのが面白いが、少々長い。乙羽信子、北林谷栄が好演。出番は少ないが、口喧しいヤリ手女将を演じる山田五十鈴が痛快&汚い(笑)ラストがシビアで良いが、冒頭の乙羽の脇毛と歯並びにはビックリ。['04.9.7DVD] (直人) | [投票(1)] |