潘めぐみの映画ファンのコメント
凶悪(2013/日) |
ノンフィクションであるところのこの作品をフィクションたらしめている部分はおそらく藤井(山田孝之)とその妻(池脇千鶴)の言動と立ち位置だろう。要介護老人を抱えた家族の疲弊と家庭崩壊の危機。一方でそうした老人を次々と手にかけてきた木村たち。法の向こう側とこっち側にいるだけなのだとラストのカットが如実に示している。巧い。 [review] (IN4MATION) | [投票(2)] | |
犯人たちの極悪非道ぶりもさることながら、現代不況の縮図とも言える零細家族会社の行き詰まりに、リアルな空恐ろしさを感じる。その事に言及したリリー・フランキー演じる先生の冷めた思考が一番印象に残った。人はどこへ行こうとしているのか…そんな終わりなきループに迷い込ませる作品。 (クワドラAS) | [投票] |