バルバラ・ルテリエの映画ファンのコメント
12日の殺人(2022/仏=ベルギー) パリ20区、僕たちのクラス(2008/仏) 悪なき殺人(2019/仏=独)が好きな人 | ファンを表示する |
けにろんのコメント |
12日の殺人(2022/仏=ベルギー) | 展開の手練手管を弄したモル前作と対称的に何も起こらない。容疑者は浮かぶが片っ端からアリバイに消されていく。刑事は自転車競技場の周回に沈降していき内省の日々は『田舎司祭の日記』。だが新たに加わる女たちにより捜査の活路は開けるかもしれない。 | [投票] | |
パリ20区、僕たちのクラス(2008/仏) | どっかの国みたく崩壊してるかに見えても決定的に違うのは真剣な対峙があり、教師も生徒も全くシニカルではないが甘えも皆無なこと。背負ってるものが膨大だからだ。結局何も解決されず救済もされないが、それでも前を向いて生きるしかない現実の正当な認識。 | [投票(3)] | |
悪なき殺人(2019/仏=独) | 風土正反な舞台の跳躍や視点の差異を活かす時制反復など空間と時間という映画表現の特質を最大限に利する。不穏な予兆を孕む普通じゃない人々の物語を傍に追いやり主線となる普通の男の顛末は不均衡のきらいはあるが真っ当に哀しい。ラストのシニカルな余韻。 | [投票] |