ナマケモノにこの映画のテーマのすべてが凝縮してる。あの場面、笑わせにかかってるし、実際笑いそうになるんだけど、それこそが製作者が仕掛けた罠で、見終わって、自分はどうかと考えて、そして陸運局の場面で笑った自分に気づいてドキッとするというのが本当にうまいなぁ。

この台本を人間がやったら観てもらえないし辛すぎて観ることもできないかもなので（あ、それは『ミシシッピー・バーニング』か）、多数決で決めちゃいけないことがあるとか、あなたも差別主義者にもなりえるといった社会的メッセージを伝える手法として、やっぱりアニメって素晴らしいとも思いました、