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[コメント] 鉄塔武蔵野線(1997/日)

日本版スタンド・バイ・ミー
FRAGILE

その土地を離れることが決まっている夏休み、小学6年の少年の目に止まった送電線の鉄塔に付けられた番号これをたどっていけば...東京近郊の夏休みの風景の中で繰り広げられる少年の冒険何の発見でもない、何を生み出すでもない、ただ人の手によって作られたものを人為的に付けられた番号通りたどっていく作業が、なぜ冒険になってしまうのだろう本当ならそれらを作り出した人々の作業こそが偉業であり、冒険であったと思われるのに、それが当たり前になっている風景の中でそれは別の意味を持っていく特にそれが少年の身体から見たときには、それはとても人の手で作られたとは思えないほど巨大で崇高なのだちょうど高山を目の前にした登山家のようになお、エピローグのように展開されるドラマがちょっと大人の感傷を誘っている。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)うさっこ

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