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[コメント] 点子ちゃんとアントン(1999/独)

子供と言うよりか、子を持つ親にこそ観て欲しい映画。でも理由はどうあれ、窃盗と無免許運転はいかんよ・・・その辺はしっかり咎めて欲しかった・・・
ぼり

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







やはり、善悪という以前に「行為が善でも、やった事が周りから見れば悪」という事はキチンと咎めて欲しかった、やはり相当な理由がない限りルール破りの「善」を遂行するのは、私の中でブレーキがかかってしまった・・・「アントンの事を解って」という点子。しかし母はアントンの人間性を知らないから、その行為でしかアントンを知る材料がないこと位の配慮が欲しかったといったところです。

この話、母親の危うい感覚についても話してる気もしました。「恵まれない子供」を引き合いに出して「聞き分けのない子」と咎めて、「自分がやってる行為を分かれ」というべく引き合いにだして我慢しろと言っています。つまり「恵まれない子供と同列の状況」に立たなければ、自分に発言権がない。つまり裕福な自分がいかに恵まれているか自覚し、恵まれない子に配慮しなさい!!という言葉が私に問いかけていました。これは先生とかが食べれない給食を前にして言ってた「恵まれない子供」に通じます。反抗もできないし、同調もできない困った言葉。多分、言ってる本人でさえ同調できてはないと思うけれど・・・この母親は恵まれない子供の為に「お前もプチ恵まれない子供になれ!!」という言う事を間接的に言ってるにすぎないのだし、正しい事は認めるが、その為に自分に子供でさえ、蔑ろにする身勝手さ。別にそれに徹底してればいいのであるが、近くにいる恵まれない子供「アントン」は蔑ろにしてしまう正義の盲目さと言う物をあの母親は示していたのでしょう。

エーリッヒ・ケストナーの絵本かってみようかなぁ・・・

(評価:★5)

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