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[コメント] ビフォア・ザ・レイン(1994/英=仏=マケドニア)

美しい画面美しい音楽、素晴らしい脚本、文句なしに五点!21世紀に語り継ぎたい映画の一つ。
ボイス母

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







主人公が呟く『激しい雨が降る』はボブ・ディランの歌のタイトル。本来は「私の青い目の息子よ、お前はナニを見てきた?」という歌詞が続く。 カメラマンを主人公に据えた物語の語り口として、本当にふさわしい幕開けだ。

前時代的修道院から転がり始めた物語は現代のロンドンへ。 物語は一見、出口を無くし、終わることのない同じ回廊をぐるぐると回るかに見えるが、ソレは違う。 第二部の冒頭、写真のエージェントをしている彼女のお腹は実は、大きいのだ! 次の墓地のシーンになると一変、彼女の腹は萎んでいるので一瞬、「アレ?」と思うが多分、最後のシーンは最初につながり、彼女が写真を見ている姿が現代(な、筈) つまり、物語の出口は多分、彼女のお腹の中のコドモに託されている。と、思うのは「うがった見方」過ぎるか?

多分、出口のない民族紛争とテロリズム。 その二つを終わらせるのは次世代のニンゲンにしかできないと監督は言いたかったのでは、ないか?

(評価:★5)

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