反戦映画なんだろうけど、あまりそれを前面に出さず、 子どもの頃の微妙な心の揺れ、とくに思春期特有のもやもやとか、残酷な一面をストレートに描いたところが良かった。

好きなシーンはいくつもあるんだけど、 空襲の中で二人で連弾するピアノ、爆撃音をかき消すように響く、明るいその調べ。ここには泣けた。

あと、上映会でチャップリンの喜劇を見て笑い転げる子どもたち。 君たちは1980年代の子どもですか？本当に？というくらい、 戦時下での子どもがたまの娯楽に目を輝かせ、笑い転げる感じが自然だった。

号泣はしなかったけど、じんわりときましたね、さすがに。