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[コメント] チャップリンの 黄金狂時代(1925/米)

悲しいハッピー・エンド。
ドド

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







偶然(と言ってもいいと思う)大金が手に入り、偶然に好きな女性と出会って、ハッピー・エンド。多分今の映画だったら“お金なんかいらない!愛する人がいればそれで幸せさ!”となるんだろう。でもコレはそんな甘っちょろい結末じゃない。チャップリンはそこまで貧乏じゃなかったらしいが、貧困層の人々にとってどれだけお金が大切で必要なものだったかというのが痛いほど分かる。「何でオレは貧乏なんだ」「何であいつらはあんなに金持ちで幸せなんだ」という人々の嘆きが聞こえてきそうです。結局、全ては“運命”だってこと。金持ちも貧乏も。悲しいな。だから自分の靴を食べちゃうシーンなんか悲しくってもう死にそう。楽しそうなダンス・パーティーを1人で端から眺めてる背中とかも。そういえば初めにクマに襲われなかったのも“運命”(偶然)と言えるんじゃないか。…ま、映画の中であの頑張ってたチャップリンが幸せになってくれてホッとしたけど。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (8 人)ぽんしゅう[*] けにろん[*] 緑雨[*] tkcrows[*] 甘崎庵[*] らーふる当番[*] chokobo[*] くたー[*]

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