[コメント] ペパーミント・キャンディー(1999/日=韓国)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
期待すること自体が間違いだと思うが、山場が無いせいもあって飽きがきた。 自分自身が「回顧→後悔」の人生を歩んでいるため、正直、主人公に 共感できる部分があればと期待したが、逆に愚痴を聞かされているような気分 になり、辟易したのかも知れない。大体、決定的な自殺の原因もわからないし、 いきなりキレたり泣いたり、それぞれの単発エピソードが明確さに欠け不明瞭。
「だから、何が言いたい^^;?」
「19××年、××」。回顧シーンが変わる度、いちいちツッコミを入れている うるさい自分がいた。主人公が内向的で鬱気味なのは理解したが、明確さと 押しに欠ける展開が一般性を封じているように思える。どうしようもないなら、 どうしようもない魅力を描こうよ。みなまで言わせるな?作為的でないのがいい? だけど、つまらないよ^^; オレの感性が幼稚なせいもあるとは思うケドね。
マグノリアでも思ったけど、フツーに生きてる人間を描けないのかな、 こういう類の作品て。兵役の最中に誤って女子高生を殺害(殺し方も不自然) してしまうことなんてまずあり得ないことだし、フツーにダメなのを描こうよ。 何故に元カノに冷たいのか、別れの原因が何なのかも、 結局わからず終いなんだよな。ストレスもたまらないくらいに「どーでも」感 出まくりの作品だったからいいかー、なんて勝手に納得したケド(;¬_¬)
まとめると、明確さと押しの弱いストーリー展開、魅力の無い主人公とその他 登場人物がつまらなさの原因。そして決定的なのは「悲哀」の描き方が上手じゃ ないこと。躁鬱で奇抜で感情的な主人公には共感などできないし、人間性の機微 というか、そういうのが映像から見てとれないんだよね。その原因が何なのかが 素人のボクにはわからないけどさ。手法が珍しいとかなんとか言ったって、 ダルダルしちゃったらなァ…。
※そういや主人公、田中星児に似てない?群山で主人公と一夜をともにする女性、 なかなかイイです。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (4 人) | [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。