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[コメント] 遠い夜明け(1987/英)

作品が商業主義的になった批判はあるだろう。でも、それ以上に、人種をテーマにした彼の姿勢に共感せずにはいられない。
のぶれば

彼の監督作品「ガンジー」がずっと頭にこびりついたまま観た作品。ガンジーはアフリカにいたことがあり、そこで抑圧される人種の悲劇を見た。

おかげで、アパルトヘイトには非常に強い関心を持たされた。インド以上に巧妙かつ非情な圧制が敷かれたアフリカ。それだけに個人的には、アッテンボローが、アパルトヘイトに着手したということだけで拍手を送りたい。地球はまだアパルトヘイト政策を黙認している時代だったのだから。不確かながら、当時の南アフリカで上映禁止になったらしいことも付け加えておきたい。

「差別が恐いのではない。……」に続く台詞が今も心に刺さっています。本当の恐怖がその台詞に封印されているような気がします。エンディングでアッテンボローの悔しさが滲み出ていたように感じました。

映画文化による不正義への勇気ある断罪。その姿勢に感銘を受けた5点なので候。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)m[*] Myurakz[*] アルシュ[*]

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