[コメント] ヴァン・ヘルシング(2004/米=チェコ)
『X-MEN』のヒュー・ジャックマン 、『アンダーワールド』のケイト・ベッキンセイルという黄金コンビで、「ヴァン・ヘルシング」とくればそれ系好きとしては期待せざるをえない。しかし、その期待は、認めたくはないが、外れてしまった。
第1に、ヴァン・ヘルシングのキャラクターの特徴づけがいまいちなこと。彼の何がすごいのか、よく分からない。衣装は結構いいと思うのだけれど、主人公として、一体何が特徴なのかはっきりしない。これなら、脇役のカール君の方がキャラがはっきり立っていてよかった。ストーリーの中で、少しずつ彼の本当の姿について明かされてはいくが、はっきりいってキリスト教のバックグラウンドがないと分からない話である上、たいしたことない。あんな程度なら次回作までひっぱる必要はない。
第2に、宿敵ドラキュラがいまいち。昨今、巷には『ドラキュリア』シリーズだの、アン・ライスのシリーズ(『インタビュー・ウィズ・バンパイア』『クイーン・オブ・ザ・ダムド』)だの、『ブレイド』シリーズだの、ベッキンセイル自身主演の『アンダーワールド』だのと、個性派バンパイアものが溢れている。その中にあって、あんな没個性な単なる化け物バンパイアを、しかもかの「ドラキュラ」公として登場させてはいけない。御神祖はきっとお怒りである。
でも、私のように過度の期待を抱かずに見に行けばけっこう普通に見れると思う。
終わり方からして、次回作も出来るのだと思うのだけど、『ヴァン・ヘルシング』というタイトルで初回作でドラキュラと対決させてしまって、しかもフランケンシュタイン、ワーウルフ、ジキル/ハイドを脇役として浪費した後、一体何を出すつもりなんだろう。
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