因果応報っていうんですか、まあそうとしかならんでしょう的な展開が繰り広げられるが、Mexico City に生きる人々のぬきさしならないテンションが伝わってきてすごく生き生きしている。 おそらく、Perroという言葉が持つ「犬みたいな愛」とは、哀れで惨めな愛、暴力的で独りよがりな愛。当然、報われるはずもない。愛したら自滅するしかない。愛は届かない。でも、そんなどうしようもない愛や失ったものにだけに心を支配される登場人物達。貧しい人も豊かな人も、Love is a Bitchの環から抜け出せない人間に階級はない。終わってから妙に脱力する映画。