[コメント] テイラー・オブ・パナマ(2001/米)
アメリカの外交のあり方を軽く馬鹿にしたお洒落なスパイ映画。こういう素晴らしい小品があんまり話題にならずに公開が終わりいつのまにかビデオになりビデオ屋の片隅に埋もれるという状況は危機的ではないのか。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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CIA長官時代にジョージ・ブッシュはノリエガを育てたが力を持つと邪魔になったなんて、サダム・フセインかオサマ・ビン・ラディンみたい。アメリカはいつでもどこでもアホなことをしてるということやね。そのおかげで無力な人々が悲惨なめにあっても先進国の人間はしらんぷり、すくなくとも911以前は。
それに折り重ねるようにスパイ気取りの間抜けなピアース・ブロスナンとジェフリー・ラッシュが描かれる。彼らのちょっとした嘘というか背伸びがのっぴきならない状況を作ってしまう。
ラストもいい。普通なら悪党のブロスナンは失敗して終わるはずなんだけど、のほほんと高飛びしちゃう。悪人にさんざん感情移入させておいてバッドエンドというクソ映画をくさるほどみてきたのであのラストは新鮮だった。
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