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[コメント] 大人の見る絵本 生れてはみたけれど(1932/日)

☆松: 塩味のおにぎりというより、甘いもしょっぱいも、苦いも酸っぱいも含んだよな作品だったかなぁ?(^^ゞ
fufu

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







どうも、ぼくは小津作品が苦手・・ というか、ものすごいカンチガイをしつつ観ているような気がします。

ポジティブに 笑い飛ばして肯定しているのか、 それとも、ネガティブに 泣いて否定しているのか・・ それを汲み取る能力が 今のぼくにはないよな・・ 小津作品に接していると、そういう不安に苛まれます・・・(T^T) 

作中でも語られてる、エライ事は "良いこと"なのか? それとも、エライ事は、"ドーデモ良いこと" なのか?

つい先日 『東京物語』を観て以来 次々に小津作品を観ているのですが、 最初、小津作品に、深い家族愛の様なものを感じたんですよね。 それを、屈折した表現で表している・・みたいな・・ けど、次ぎに 『秋刀魚の味』を観て、 んーーー・・家族愛を否定とまでは言わないけれど、ネガティブに表現している。  『晩春』を中途半端に(※ネタバレ掲示板参照) 観て

やっぱり、家族愛をポジティブに 高らかに歌い上げているんだ!  と、納得(カンチガイ??)したのですが、、、

この作品を観て、また自分の見方に自身が持てなくなって来ました・・(^^ゞ 新聞等読むと、小津作品は、「家族の"崩壊"を描いた。」 という表現や ・・ 座右の銘は 「無」 だった。 とかの、記事を読むにつれ、 小津作品の根底に流れるのは、ネガティブな思想なのかしら?? と、少し不安になります。

いや、監督がどういう意図で撮ったにせよ 観る人が、ネガティブにとるも、ポジティブにとるも、それは自由。 映画は、100人いれば100通りの見方ができるんだ。 というのが、fufu的持論だったのですが、、、 こと、小津作品に限れば、1人なんだけど、100通りの見方ができる・・ んな印象です。

 まだまだ修行がたらんなーーーー と 小津作品を観るにつけ思う。。。。。。

  あ、前置きが長く〜〜(苦笑   感想を書いてみます。

思ったのが、あれ(子どもがお父さんはホントはエラクない発言) は お母さんがイカン! と、母のせいにしてしまう・・・(苦笑

ホント言えば 父がエライはずがない。 父をエラクしているのは、母の力なんだと思うぞい。

   「お父ちゃんなんか、エラクない!」

 って、子どもが言った時は、お母ちゃんに フォローして欲しかった・・・(T^T)

うちの事を考えてみても、、、、、 結局 、家庭で一番エライのは、実質 お母ちゃんなんだから、 そのお母ちゃんが、根拠なく 父を エライ! と たててくれてたら、 子どもは納得するよな気がします・・

   って、映画とは関係ないね・・・

 小津作品って、ホント・・ つい 口がすべって要らんこと語ってしまいそです。

まーー、マジで語ってみれば、勉強できるからエライ、腕力が強いからエライ、 お金たくさん持ってるからエライ、 そういうことは、時代の価値観で変わってくるものだし、 人それぞれの価値観でも変わって来るモノだと思う。

お父ちゃんが、エラクない と思っても結局は お腹は減るから、おにぎりには パクつくわけで・・ そのあたりで、いろいろ不条理なものなどを、子供心にも感じ取ることができたんでしょうね〜・・ 皮肉も批判も入ってるし、 エエお父ちゃんだと思ったし、 一言では言い表せないけれど、なかなか味わい深い映画でありました。

 それにしても 子どもが子どもらしくて良いなぁ〜・・  お弁当の箸を忘れたら鉛筆で食う。  喧嘩はとっくみあい!  ガキ大将、立ち小便、子供の喧嘩に干渉する親、、、 全部、褒められた事ではないけど、、、そいうものは必要性を感じてしまいます。。。。。。

 うーーーー・・・小津作品・・すべて まとまりませんのぉ〜〜(苦笑

    もう、やけのやんぱち・・・ 更正なしでこのまま アップしま〜す。

2003/12/21記

(評価:★3)

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