「組織に追われるロイ・シャイダー」という新たなサスペンス要素を加味したため、この映画が本来持っているはずのワンアイデアの部分、ニトロを満載したトラックを長距離間運転するというサスペンス性は薄れてしまった感があります。この加味されたサスペンス要素は、前作とは異なるラストを設けるための伏線にもなっているので、痛し痒しといった所ではあるのですが．．．

ニトロ積載用にトラックを換装するシーン、大木をニトロで爆破させるシーンでの丁寧に積み重ねられていくサスペンス等、優れたシーンも多い映画ですので、決してカラーになっただけのリメイクにはなっていない作品であるのは確かです。