[コメント] Mr.インクレディブル(2004/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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俗にいうアメリカンコミックに"Kingdom come"というものがあります。人類と一度は決別した超人たち(『スーパーマン』、『バットマン』、キャプテンマーベルなど)が、苦悩に満ちた経緯で、再び集う。超人たちは人類の守護者なのか? 正義とはなにを守らなければならないのか、というそういう話です(だと思う)。
一度は引退したスーパーヒーローっていうところくらいしか共通点はありませんが、実はヒーローっていうのは、ただかっこいいだけじゃない、という、そういう時代にきてしまったんだなぁ、と思いました。昔は(というと、年を感じてしまいますが)、ヒーローは単純に(悪い意味ではなく)かっこ良く、正義はわかりやすかったと思います。今は、人間関係や価値観が複雑すぎて、ヒーローも大変だなぁ、と気の毒に思います。 そんな中、この作品はがんばって、すっきりと仕上げられてよかったです。CGの技術(髪の毛や筋肉がどうのこうの)もすばらしいのでしょうが、そういうことに気にとられなかったし、全体に(絵も話も)違和感のない、いい感じだった(少なくともそういう風にのせられてしまった)。
見終わった後、もちょっとがんばるシーンとか欲しかったな、と思わせるところも、案外いいところなのかな? 日本のアニメだともうちょっと主人公ががんばるのでしょうけど。
どっかの雑誌かなにかに、「タイトル通り、父親がんばる、な映画」みたいな解説がありましたけど、原題は"The Incredibles"でファミリーの話なんですよね。そういうのも、現代風だなと思いました。頑固だけど、めちゃめちゃ強くてかっこいいお父さんっていうのは、流行んないんでしょうかね...
日本語版はみてないのですけど、Mrsの黒木瞳は、顔がおんなじぢゃん、と思いつつ、顔でいうなら、シンドロームは 有田(くりいむしちゅう)だよね、とも思ったのでした。
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