[コメント] アルマゲドン(1998/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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人はみな死(ぬことになるかもしれない状況)を前にすると素直になれる・・・のだろうか?
主人公たちが宇宙に飛び立つ前日,ある者は年老いた父親のもとへ,ある者は恋人と2人で過ごし,ある者は別れた妻と子供の顔を見に行き,そして,会いたい人もいない者は,欲望に素直になってストリップへ…。
死が目前に迫った人が,これまでの生き方を反省し,きれいな心になる…というエピソードは,昔から小説や映画にもたくさんあるが,ここまで徹底されると,ある意味,小気味良いかもしれない。そうした描き方は,クライマックスのハリーとAJ,ハリーと娘,ハリーと大佐の間にまで,これでもかとばかりに徹底されている。
人はみな死を前にするとそうなるのか? 抜け駆けして自分だけ助かろうとするヤツが誰もいないのがとても不思議だが,ここまで単純に徹して描かれると(少なくともこの話の中では)何だかそう思えてくる。(実際にはそうじゃないから,世の中難しいのだろうが…。)
また,半端者(ハリーは一応ちゃんとした石油採掘会社の経営者だが,NASAや連邦政府のエリートから見れば,社会の半端ものだろう)たちが,偉い人々(本当に立派かはともかく,社会的にはそう思われている人たち)から内心軽蔑されながらも,一旗挙げるという話もお決まりのパターン。
このように,良くも悪くも単純明快な話なのだが,ここまで徹底して描かれると,そして,ここまで壮大なスケールで描かれると,変なツッコミを入れずに素直に観てしまう。
ある意味,単純さは偉大なのかもしれない。
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