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[コメント] インデペンデンス・デイ(1996/米)

アメリカ人の、アメリカ人による、アメリカ人のための映画。アメリカ人の頭の中って,アメリカ=世界なのだろうか?
ワトニイ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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この作品,ローランド・エメリッヒ監督こそアメリカ人じゃないけど,今やアメリカを舞台に活躍しているし,アメリカの資本とスタッフで制作した「米国人の,米国人による,米国人のための映画」だと思う。やはりアメリカ人の頭の中では「アメリカ=地球」なのだなぁ。こういう価値観は多くの映画にも表れている。『猿の惑星』然り,『プラトーン』然り。この映画を好きかどうかで,アメリカ的な価値観が好きかどうかがわかると思う。

しかし,この作品,最低の作品を選ぶラジー賞にノミネートされたとか。してみると,アメリカ人全体がこんな脳天気なわけではないということかも?(^_^;)

それと,この作品の大統領はよく理想のリーダーみたいに言われるし,ピロちゃんきゅ〜さんがおっしゃるように森さん(元総理)より数億倍すごい(^_^:)とは思うけど,後半はともかく,前半はすごく優柔不断に見えた。それに大昔の戦じゃないんだから,指揮を執るべき人間が先頭に立って,やられちゃった時にはどうするんだ!? 心意気は十分評価できるけど,少なくとも,自分が撃墜された時にはどうすべきか,誰が指揮を執るべきかは決めておくべきでは?

それにしても映像はすごい! でも内容はないので,何も考えずに観るべき。

なんと言っても,地球が,いやもとい,米国が存亡の危機に瀕しているのに,とっても気楽に楽しめる。きっと描きにくい部分や厳しい現実の部分を一切描いていないからだろう(そういう類の映画でもないし)。という訳で,何も考えないで観れば本当に面白い。

(評価:★3)

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